始まってますよ、4コマオブザイヤー2018

 ということで、今年も始まった模様な4コマオブザイヤー2018。4コマ好きの方はこぞって集うといいでしょう。まだその分野が未開拓な方でも大丈夫。皆、沼に沈めようと手ぐすねを引いてまっています。それがいけなかった。

 さておき。

 今年の自分の4コマ鑑賞率が結構よくないな、というのが投票してみて分かったり。もうちょっと攻め攻めではないけど、新刊に手当たり次第するべきだったか。今年は色々大変だったの! とは言い訳出来ますがそれでいいわけ? と無駄にダジャレてみましたが、確かにそれでいいわけではないかと。今回の他の方のコメントとかをみて、もう少し手を広げてみよう。そう思う吉宗であった。

 さておき。

 このイベントの良さと悪さは紙一重のところがあります。強度にお薦めする、ということの功罪が出てしまっている、とでもいいましょうか。隙あらば沼に沈めようと虎視眈々しているのはいかにもまずい。でも、俺たちはそうやって生き馬の目を抜いて生きてきたんや! というのでいいのか悪いのか分からなくなってしまいます。まあ、個人的に楽しいので基本それでいいんですが、もうちょいとっつきのいい形はないかなあ、とも。どうでもいいですね?

 で、ワタクシも当然投票しましたよ。コメントも盛りっと書きました。5作選べる、というのが多いように見えますが、5作しか選べないんですよ! と言いたい。これが簡単な話じゃない! 今年はこれもあった、あれもあった、まだあった、まだあるのか。そういうのを思い出して楽しむのもまた一興。それがまた分かりにくいということでもあるんですが、まあいいじゃん。とあと一月でアニメ放送するやつからいただいて、締めとさせていただきます。閉まってないじゃん!

 明音 『ぷちます!』11巻

ぷちます!(11) (電撃コミックスEX)

ぷちます!(11) (電撃コミックスEX)

 

 大体の内容「連載10周年だよ!やったね、た(略)」。ということで、何の因果かアイドルマスターシリーズスピンアウト作品の中でも最年長の部類になった『ぷちます!』なのです。

 十年一昔という名台詞を知らないのかよ。という上から目線から導入しますが、それにしたて10年ですよ。その間にアイマスには色々ありました。ほぼ『ぷちます!』オンリー勢の私でも、何があったかということは言えるくらい、大きいことから小さいことまで様々にあったのです。その中にあって、ぶれずにこの漫画らしさを、オーラロードを貫かん勢いで貫き通した『ぷちます!』の存在感は一際です。むしろ少しブレてくれなさい。という発言をしたいくらい、己の道をどんどんどんどん進んでいく様は、一周回って崇敬に値するようになってしまっています。この漫画、どこまで行くのか。

 そういうお為ごかしはさておき。

 今回の巻では律子さんの出番が多かったのが個人的に三指に入るんですが、残り二指の印象が強過ぎてわりと霞むんですよ。その話をつらつらとしたいと思います。

 二指の内の一つは、四条流を伊織さんが使ったことです。特に直伝とかした感じじゃないのに、雪合戦回で雪玉をさらりと四条流流し行灯を使っていました。四条さんに雪玉投げられて、という流れなのも正直驚愕。師にみせる、というのでもなく普通に驚愕されてましたしね。というか、このままだと四条流使える人が加速度的に増えそうで震えます。笑いで。鬼丸流葬兵術じゃねえんだぞ!

 もう一つは、響が眼鏡をかけましてございますー!

 なにぃ!? それは真実(まこと)であろうな! という感じにボンガロギース驚愕してしまいました。事務の仕事を手伝うことになって、何故かというか有難いことに眼鏡を、眼鏡をかけてくれたのです! 特にそこに対する特別な行動はないんですが、なんというかこう、あさりの中に小蟹が入ってたような、でもそれが眼鏡というこの僥倖。ありがてえ、ありがてえ……! 眼鏡っ子が増えたのがありがてえ。それも響さんという全く可能性を考慮したことのない側面からのダイレクトアタック! ぐおおおおおお! ってコロコロ地面を転がってしまうくらいの衝撃! ありがてえ、ありがてぇ……!

 さておき。

 この漫画、初期からぷちがいるというのもあって、アイドルさん方が他のアイマス世界線よりフリーダムでしたが、それが10年も経つとフリーダムを越えてストライクフリーダムになってしまっています。先に書いた伊織さんが四条流を使ったのもですが、やよいさんが伊織さんを強引に宿泊させたり、春香さんがぷちたちを着せ替えしようとして異様なテンションで襲ったり、小鳥さんが尊い映像を記録する為に物凄い勢いで仕事をし始めたり、千早さんがとにかくアトモスフィアがおかしかったり、これ、訴えられたら負けるんじゃないか? という謎の勝敗を思ってしまうストライクフリーダムさです。

 ですが、だからこそだろうがっ! と言えます。こうやって自由に、他の世界線では味わえない良い味わい、癖のある部分もありますが、を楽しめる。このアイマスという作品世界の豊潤さ。それを皆、もっと等しく与えられるべきなのです。『ぷちます!』 is 最高。なのです。

 とかなんとか。

 松本勇佑 『エスパーおじさん』1巻

 

エスパーおじさん1

エスパーおじさん1

 

 大体の内容「エスパーの、おじさん!」。というのが特別な意味合いは全く持たないで、エスパーのおじさんが超能力を微使して日々を送る漫画。それが『エスパーおじさん』なのです。

 この漫画は、エスパー能力があるおじさん、藤田シゲルさん(中年)のなんでもない日々の話を4コマで認めたものです。というか、普通にサラリーマン生活をしている、というのがエスパーという語との印象と乖離が激しくてダイレクトに脳を揺らされる人も多いかと思います。そもそも、エスパーと言って速攻で超能力という言葉と結び付けられる世代だと、エスパーというものがどういうものであったか、というのを酸いも甘いも知り尽くしているものだと思います。そのエスパーが、屈託なくサラリーマンしている、それも超能力をそれなりに使って、という語面で、あ・・・? あ・・・? という複合した感情が現出してしまうでしょう。

 そう言う部分もある、という話はさておき。

 この漫画の良さ、というのは、やはり超能力の使い方が所帯じみている、あるいは地に足がついているということが挙げられます。

 たとえば、テレポートで電車の空いた椅子に座ったり。

 たとえば、テレキネシスで自販機の下に落としたお金を拾ったり。

 たとえば、テレパシーで寝ている娘を起こしたり。

 たとえば、クレボヤンスで草むらの中のボールを見つけたり。

 その能力を派手なことではなく地味に、しかし手足の伸長のような当然さで使うのです。それも、50代(かな?)サラリーマンという身の丈にあった感じに。ここが、この漫画の味わいになっています。

 軽々に超能力なんてもったら、どうなってしまうか、というのはそう言う作品はあまたあるので、諸賢はお分かりになるかと思います。大いなる力には大いなる責任が伴う。という言葉もあります。それだけ、力というのはとかく人を振り回すのです。あるいは、シゲルさんもそういう方面に行く可能性があったのかもしれません。しかし、そうはなりませんでした。そうはならなかったんだよ、ロック。

 その辺は家庭の事情というか、シゲルさんの両親の教育が良かったというのもあります。特別な力がある、というのを、過大にも過小にもせず、そういう人である、という受け入れ方をして、そしてそれを皆に知られていけばいい。と考えていた、と挿話されます。これがその後の人生に影響したんだなあ、と感じるに十分な挿話ですし、実際にそうなっているのも合わせて、納得できるものがあります。そしていいご両親だったんだなあ、と思ったりも。

 さておき。

 しかし、超能力を全く地味に使う、というのは中々考えつかない位置です。だからこそこの漫画が成立する素地があった訳ですが、あるいは、『ジョジョの奇妙な冒険』第4部<ダイヤモンドは砕けない>にも近しいところ、つまり日常の中に溶け込んだ異能力というものを描くという地点、にある漫画となっているとすら言えます。とはいえ、ただ普通に生活中に能力を使う、それも地味に、という点がこの漫画の面白さ。そんな小さいことで! という立ち上がり方をしています。その辺は先述していますが、本当にいいのか、そんな程度の使い方で! ってなり、それが笑いの源泉となっているんですよ。ここをケーッ! ってなるか、面白い! となるかでこの漫画を楽しめるかどうかのジャッジが為されるんですが、とりあえず2018年11月27日現在で3話目まで配信しているので、それを見てこういうのね。と判断するといいと思います。こういう予め合う合わないを確認出来る時代っていいですね?

 さておき。

 この漫画、超能力とかに馴染みのある世代である我々(安易な全体化)には、それを小市民的に使う、というのがいい、とは書いてきましたが、それ以上に、妙に癒し系というか、ほのぼのを感じるのです。低等身、というかSDの域の絵柄の可愛らしさと、超能力を持っていても、我々(安易な全体化再び)と変わらないのだ、という地点が生み出すくすりとした笑いが、心をほぐしてくれるのです。たぶん。たぶんね?

 この辺は、作者さんサイドが狙っているのか私の勝手な感受性なのか。分かりませんがとにかくどっちにしても柔らかい口あたりで大変和むのです。そういう不思議なエスパー漫画。それが『エスパーおじさん』なのです。

 きらら展に行ってきたのです。

 きらら展。行って来ました。ハッキリ言いましょう。達人は保護されているッッッ!!!

 などと錯乱はさておき、きらら展はこれを書いている11/25で閉幕しました。で、最後の方で行けたことになる訳ですが、先に言うと素晴らしい体験。ゴールドエクスペリエンスでした。どの辺が良かったか、というのをつらつらと書いていきたいと思います。書きたくてうずうずしてたのです。

位置が来るッ!

 まずはアーツ3331の場所がどこか分からなくて結構迷いました。地図アプリが無ければ即死のところです。元はなんかの学校だった場所なのか、今も学校なのか、とにかくちょっと入り口が分かりませんねえ……。であったのです。横の道に入るのが正解だったのね……。というか、人の流れを見れば一発だったのですが。

 で、中に入ってメッセージのを貸与してもらって、列に並ぶ形に。事前情報で、昼からだとそこまで待ちはない。というのを得ていたので、色々してから参上したのですが、確かにドンピシャだぜ! ってピシャ岡さん顔になるくらい、人の並びは長くなかったです。スコスコは入れました。

見よ、居並ぶ雑誌の壁を!

 侵入してすぐ現れるのは歴代きらら係累誌。右と左、両サイドを完全に埋め尽くすきらら関係の圧が素晴らしかったです。そして色々と変遷なども見てとれるのが、乙であります。『トリコロ』……。後、『かみさまのいうとおり!』が意外と表紙飾ってたんだなあ、とか、ごちうさの表紙率! とか。そして中綴じだった時期もある、というので隔世の感とか。自分は『けいおん!』が2巻出るか出ないかくらいだったなあ、と懐かしくなどなりました。

 その後は付録などが陳列されておりました。懐かしいものも多いですが、特に『NEWGAME!』のは目を引きました。人物を並べる絵のセンスが、こうやって並べられたら映えるんですよ。特に年長組のシックなやつはお美事にござりまする! でした。

メインイベント、描き下ろし!

 付録ゾーンを通り過ぎたら、メインイベント、描き下ろし。ここがもう、魅惑の土地過ぎて、ここに住みたいと思ったりも。それか、ここをお一人で悶絶しながら楽しめるのおいくら万円ですか? までありました。とにかく作者さん方の一筆入魂による高作画カロリーが乱打され、とにかくくねくねするのを耐えるのが大変でした。

 では、どんだけだったかを書きつけてさっぱりしたいと思います。その為だけに、これを書いているまでありますからね。

出だしから飛ばしまくる、きゆづきさとこ先生

 最初にくねる羽目になったのはきゆづきさとこ先生の『棺担ぎのクロ -懐中旅話-』。そこまででも皆さん作画カロリーたこおおますな。という感じでしたが、きゆづき先生のとこでガツン! でした。ここは実際は作画カロリーというより、彩色カロリーが高すぎたと行った方がいいでしょう。夕闇(あるいは夜明け?)の空にランタンの光と星。それが織りなすグラデーションの美しさ。全く単純ではない光の感じを、綺麗に表現されていて、そこをガツンだ! でした。

 4コマの方もクロと読者が一期一会したという呈であり、色の方も宵闇と星空と灯りのコントラストとグラデーションが精密で、もう本当に何ぶっこんできているんですか! でした。星は他の作品の暗喩というのもまた。

お手本のような作画カロリーの、ざら先生

 ガツンとされて酩酊状態の中で正気に戻されたのは、ざら先生の『ふおんコネクト!』。ぱっと見ではそれ程カロリーを感じないんですが、よく見れば面倒そうな部分を逃げずに描いているのが見てとれます。一枚絵の方のバイクのデティールや靴のデティールの、作画カロリーたるや。こういうところで逃げないのがざら先生のいいところだよなあ、と。

 4コマの方はキャラを絞ったのが正解! というか、やっぱりふおんと交流さんの掛け合いはこの漫画の基本やなー、というのが感じ入ります。この辺の上手さと、パロに逃げなかった事実は記載しておきたいと思います。

尊いやろがー! な津留崎優先生

 酩酊から回復した次の瞬間、この津留崎先生のやつでまた酩酊に入りました。何故か。それは一枚絵のブーケの描き込み、ではなく、題の方です。敢えて書きますが、『春日井 雫』です。もう、これだけで『箱入りドロップス』ファンは酩酊に突入するのは仕方ないと思っていただきたい。『箱入りドロップス』、津留崎先生がお産の為に出来なかった後一回が、ここで結実したのです。4コマの方も、もうそういう生活してるのかよー! からのプロポーズですよ。尊いやろがー! 叫ぶ手前までいきました。

バランス型の作画カロリーの高さの、くろば・U先生

 曖昧状態になりかけつつ、皆さんやっぱり作画カロリー高え……。とくらくらしながら到着したのがくろば・U先生の『ステラのまほう』。これがもう、作画、彩色、デザイン、構図、どれもが高いバランスでなりたっており、一種宗教画のような荘厳さすらありました。曖昧状態から魔人状態に回復するくらいです。4コマの方も、『ステラのまほう』らしいネタ具合。一枚絵の方との落差が素晴らしかったです。

十世ちゃん連打-! の鈴城芹先生

 次に作画カロリーを感じ入ったのは、鈴城芹先生の『看板娘はさしおさえ』。とにかく色んな十世ちゃんを描きまくる! 空間を作るのが怖いから! と言わんばかりの所せましの十世ちゃん全開でした。作画カロリーの高さでは最上位のレベルで、どんだけ十世ちゃん描けば気が済むんだよ、の領域でした。4コマの方は桜子さんがいつも通りだったので最高でした。このナチュラルなエロ発言!

流石の芸風! のぷらぱ先生

 一枚絵の裸! はおそらく一番肌色率が高かったですね。そりゃあ、全裸なんだもん! その段階だけで見事としか言いようがない。4コマの方もお前怒られるぞ! という内容で、このブレの無さは特筆に値します。

再びか。再びか―! のきゆづきさとこ先生

 既に一度のめされたというのに、きゆづきさとこ先生の『GA 芸術科アートデザインクラス』で再びのめされます。クロの方が彩色カロリーが極めて高かったですが、こっちもこっちで引け劣らない。細かい塗りでの積み重ねがあるがゆえにぱっと見はそうでもないけど実際は相当の彩色カロリーですよこれ! 4コマの方は効果としての星を使って、という星のイメージをGAらしい内容で味付けしたものでした。凄すぎる……。

ビビッド! な浜弓場双先生

 浜弓場双先生の『おちこぼれフルーツタルト』の一枚絵は、まさしく浜弓場色というべきビビッドな色遣い。他の色が映えるようにするが故に青みのかかった白もビビッドになる辺り、流石の浜弓場先生と言えるでしょう。女の子たちの服の色と、周りの原色な、吹き付けた感じの色。これに青みの白という要素が加わって、一瞬で人の心をとらえる絵に仕上がっていました。4コマの方はいつものフルーツタルトだったので、やっぱりこいつらもう駄目だ! でした。

 浜弓場先生はもう一作、『ハナヤマタ』の方もありましたが、こちらも色の使い方が際立っていて、まさにビビッドは浜弓場先生の為にある言葉だ、とすら言いきれる仕上がりでした。旗の色の感じとか、イエスです。

細かすぎて伝わらない作画の川井マコト先生

 川井マコト先生の『幸腹グラフィティ』の絵は、女の子と飯が1:1の割合という、この漫画のベーシックなところでした。描き下ろしコーナーの後にライブドローイングの光景を見せる場所があったんですが、川井マコト先生のとこだけひたすら肉の作画と彩色をしている光景が続いていて、こんなヘビーなカロリーだったのか。と今までのそれを思い出して戦々恐々でした。4コマの方は変則的な使い方で、こういうのもあったなあ、って思いだされました。

ライブドロー院などまとめて

 メインイベントが済んですぐは、ライブドローイングの模様を。先に書いた川井マコト先生以外に、得能正太郎先生と牛木義隆先生の光景もありました。得能正太郎先生の、キャラの下着を描いている点が一瞬以上訳分からなくてビビりましたね。映すとこじゃないのに! という。こだわりがあるって大事だなとも。

 きらら動画の方も短いながら綺麗にまとまっていて、きらら! って感じでした。『もっかい』とか、懐かしいから―!

 きらファンのコーナーもありました。今、力いれてますものね。設定画もありましたが、ボタンを押すとゲームで使われているキャラの声が、というのもありまして、これが皆が押すとカオスな状態になって、狙った楽しみ方とは違う趣きがありました。これはこれで!

 物販は欲しいものが買えたので満足しました。これも、時間が昼越えていたから待ち時間も少なく済みました。会期終盤だったから、もあるでしょうが。

イベント終えて

 全体的に満足度の高いイベントでした。時間を昼にずらしたのが奏功した部分も大きいでしょうが、広くはないスペースながらそれほど窮屈ということもありませんでした。描き下ろし地区で偶に渋滞があったりはしましたけど、めくじらる程でもありませんでしたしね。

 描き下ろしは図録を買えば見られるものではありましたが、それでもあの大きさと場所が生む雰囲気というのはやはり代えがたいものがあります。図録今見てますが、やっぱり直で見る、というのは経験なんだなー、と感じます。あの妙な感動の迸りはやっぱりそういうものだから、でしょうか。

 さておき。

 しかし、公式ツイッターの「東京での」という言葉は気になります。まさか、関西圏でもやる、のか? と思ってしまいます。

 そうなったらどうなる?

 知らんのか。

 また行く。

 とコブラ構文してしまうくらい、また見たい展示だったなあ。そう〆たいと思います。

 ストロマ 『スターマイン』9巻

スターマイン (9) (4コマKINGSぱれっとコミックス)

スターマイン: 9 (4コマKINGSぱれっとコミックス)

  大体の内容「キスファイナリストの登場だー!」。ということで、君は誰とキスをする、という地点がとりあえず一回りしたのが、『スターマイン』9巻なのです。

 『スターマイン』の素晴らしさは個性の素晴らしさ! というくらい女の子が個性的なこの漫画ですが、今回もそこは全く隙がありません。偶にはちょっとした隙をみせてくれてもいいのよ? と油断を誘いたいレベルです。それでもストロマ先生は油断せずに行こう、でしょうけれど。

 さておき。

 今回も捨て回なんて全くない、総可愛い色の『スターマイン』ですが、個人的に里梨さんが好きなので里梨さんが出る回は超マストです。クルーズに行く回とおパイ触りたい回ですね。前者はともかく後者は完全にあかんアトモスフィアですが、でもそういう回だったのでどうしようもありません。

 前者たる、お嬢様先輩の家のクルーザーで海へ、の回はなんか罪悪感かな、気分が沈んで。というのが単に船酔いだったオチと、でもなんか行成を優先し過ぎているのはいけないのかな、という部分があるんだ、というので気にしなくてもいいだろうになあ、律義だなあ。というのが良かったのです。船酔い初めて可愛い。

 おぱい触りたい回は、ちょっと前に揉んだのを思い出して、ついつい里梨さんのムネムネに目が行ってしまう、というわりとベタなものでしたが、通常比1.2倍ということなので行成! 案件です。まあね……、連載初期から比べたら大きさの方も1.5倍くらいだし、柔らかそうさは無限大だし……。

 というのはさておき。

 どこで見たか思い出せないのですが、ストロマ先生のインタヴューで、いままでが共通ルートという発言がありました。共通ルート! そういうのもあるのか。ということで、行成がどの子のルートを選ぶのか、というのを勝手に考えてみましたが、最終的里梨さんが不幸にならなければそれでいいや。という穏当な意見に到達しました。ストロマ先生、頼んます!

 さておき。

 今回、ほんのちょっと今までのノリとは違う回がありました。志染さんと行成の朝チュン回です。もうこの段階でこの話がヤバいと思うじゃないですか。まあ実際行成の命脈が危うかったんですが、それよりも、志染さんが異能力っぽいのを使うシーンがあるんですよ。行成の記憶を読み取っていたりするんです。そしてそれを使う時の台詞。これが意味深。今までに何回かしたっぽい、あるいは他の所があったのか? え、他の所? というので惑乱させられます。他の所はこっちの勝手なミスリードでしょうけど、そもそも女の子たちがどこから来たのか、というのはギャグノリでスルーされていた訳で、そこにもちゃんと理由がある? となって戦いています。なんかすごいのぶっこんでくるのか? いいのか? 信用していいのか?

 とかなんとか。

 三条陸:佐藤まさき 『風都探偵』4巻

風都探偵(4) (ビッグコミックス)

風都探偵(4) (ビッグコミックス)

大体の内容「戦略的に正しい敵組織の代表例」。今回はとある事情で腕を奪われた漫画家さんが依頼主。調べてみると、同じような人が幾人もいるのが発覚。それを追っていくと、オーロラドーパント、万灯達への足がかりが。そんな感じで一つの事件の顛末と、敵組織の戦略的正しさを感じるのが『風都探偵』4巻なのです。

 事件の方は相変わらずの見事なシナリオで、それを描きだす手管も素晴らしいのは変わりません。相変わらず、これから『仮面ライダーW』に入るのもいいというレベルの仕上がりです。この4巻は、特に一つの事件がきっちり一つの巻に収まって終わる、という見事なネーム力を感じさせるもので、この漫画に一生ついていく気持ちがふつふつと湧いてこようものです。売れているだろうけど、もっと売れるといいや!

 ということで、事件の内容についてはあえてスルーして、今回は敵組織、名前出てないので仮に彼らが目指すものの名前、ハイドープとしますが、その戦略の正しさについて語っていきたいと思います。

 今回の巻で一つはっきりしたのが、ハイドープは仮面ライダーとはわざわざ敵対しない、ということです。色々あって今回の敵、パズルドーパントが追い詰められる形になった時に出てきた万灯が、はっきりと仮面ライダーとわざわざ敵対はしない、出来るだけスルーすると発言したのです。これが全く理に適っている。そういう話をしていきます。

 仮面ライダーWは今まで風都でドーパント犯罪を潰してきた力がある。その過程で、ハイドープと同じような超人類の扉を開いている可能性すらある、と万灯はいいます。実際、ガイアメモリを長年使っていて超能力に目覚めたハイドープとなったのが3巻の事件の首謀者でした。それより苛烈な戦いをしてきた翔太郎たちに、それと同じものがあってもおかしくない、と言います。なので、仮面ライダーとは干渉しない。無視する。という手管に出ると言うのです。

 この辺、かなりクレーバーです。平成仮面ライダーシリーズが色んなテクでどうしてライダーと戦うのか、を語ってきた中で、基本的に干渉しない。それが仲間になるかもだったドーパントがやられそうでも、というのだからクレーバー以外の言葉が出ません。

 そして、それが他ならぬハイドープだから可能なのです。色々と事件を起こして尻尾をつかまれる、あるいは仮面ライダー憎しで手を出してしまうのが昭和では良くあることでしたが、これは他がハイドープ程隠密性が高くなかったからです。なにせハイドープには裏風都があります。これには、翔太郎たちは手出しが出来ません。唯一、ときめさんが裏風都に行けるのですが、それで彼女だけに任せるには危険すぎます。なので、仮面ライダー側からは相手を探る事が出来ないのです。なので、ハイドープは仮面ライダーを無視する、という選択肢が使えるのです。一応、様子は監視している模様ですが、それも転ばぬ先の杖といったところです。こうなると捕まえたやつを吐かせるくらいしかないのですが、これはオーロラドーパントの力での粛清やハイドープの夢に魅せられ過ぎて全く言わないなど、どうにも上手くいってないのが現状です。確かに、1億ぽんとくれたりするから、そりゃねえ。

 さておき。

 こうなってくると、裏風都に行くしか手がないんですが、そこがときめさんと関係してきます。彼女はハイドープを知っていて、裏風都に行けて、というのでかなりハイドープと近しい人だったのは間違いなそうで、更に今回、前にときめさんが持っていた壊れたガイアメモリがジョーカーメモリ、という事が判明します。更にこの巻最後のコマで万灯が意味深なことを言っている時に見ているのもジョーカーメモリ。ここで、ジョーカーメモリがなにがしかの、今までの只のメモリ以上のものがあるのが見えてきました。それをもって更にときめさんが重要になってきます。果たして、この後はどうなっていくのか。気になりますね?

 とかなんとか。

資金の方はいかんせん。

  旅行まであと数日となり、テンションは高まりますが、お財布の軽くなり具合を考えると高まったテンションも下がろうものです。今回の旅で俺の財布がマッハなんだが……。

 とはいえ、当初の予定より出費は少なくなりそう、且つ持って行く資金は増えたので、そうそう問題になることは無いかと思います。コミティアで調子ノリノリそれがおいらサイサイシーしなければ、基本的に大丈夫。コミティア会場にもそれほど長く居られないので、そうなる可能性はほぼない、と思っていただこう! ということで今からテンションが高まり直してまいりました。ヒャッホウ!

 さておき。

 きらら展、時期的に遅くいく方が良かったのでは、という錯乱をしております。一枚壁のイラストが完成の域に達した頃に行ける、というのはほら、かお寿司皿買うよりも、ほら、ずっと運がいいというか(錯乱)。錯乱するくらいかお寿司皿欲しかったか、というと意外と欲しい気持ちがありました。屈指の一発ネタだったからなあ……。

 さておき。

 今回の旅は、行きは深夜高速バスを利用する、という久しぶりの行動から入ります。前に使ったのがいつくらいだったか、というくらいに前なので、体力的な意味で大丈夫かどうかが不安です。一応、向こうについたら一休みする計画になっていますが、それで体力的にいいレベルに持って行けるかどうか。そもそも最近寝つきが悪いので、バス泊で寝られるかというのもあります。初っ端から不確定要素、ええぞお!(不安からテンションがむしろ高まった)

 明後日の今頃は駅前のマックで飯がっついてるんだな、と思いながら終わり。