ネタバレ?感想 杜康潤 『孔明のヨメ。』10巻

孔明のヨメ。 (10) (まんがタイムコミックス)
孔明のヨメ。 10巻 (まんがタイムコミックス)

 大体の内容。「思った以上に自然な成り行きの三顧の礼!」。今までの三顧の礼イベントの趣きをゼロにする、けど実際こういうことあるかもな。そういうなれそめが描かれるのが、『孔明のヨメ。』10巻なのです。
 今回の巻は、とうとう、そう、とうとうですよ、の、三顧の礼からの孔明士官の展開になっております。本当に、とうとう軍師孔明が現実のものとなりました。三国志の話だからそうなるのは至極当然なんですが、それでもそこまでこの漫画が続いて、そしてこの後もこの漫画が続いていくという事実が燦然としているのです。個人的には士官したら終わりだと区切りいいよな、という程度の覚悟しか持っていませんでした。しかし、現実は、この後も続いていくのが確定しているのです! 逆に言うと、どこまでこの漫画は続いていくのか、という問題さえ立ち上がってきます。色々な意味で先が分かるのに読めなくなってまいりました!
 という興奮はさておき。
 三顧の礼三国志の中ではかなりデカいイベントなのに、この漫画だと「あ、これで三顧になるんだ」という素っ気なさを爆発させてきます。相手が名も特に轟いていない若造相手なのに、劉備は三回も! というイベントですが、1回目、2回目共に単に居合わせていないというだけで、そしてしゃあない三回目に、というナチュラル具合です。言われないと三顧の礼だと気づかないレベルですよ。いいのかこれでこの名イベントを!
 という思いは、しかし劉備孔明の邂逅と、お互いのことを話していく流れの自然さの前に、「ウカツ! この流れで実際自然だったのだ!」という得心へと変わっていきます。お互いがお互いに響き合う様というのは、なんといいものなのか! そういう理解をさせてくれます。二人ともキュンキュンしてましたからね。語弊がありますが、大体間違ってないと思います。
 その三顧の礼イベント、それだけでは終わりません。曹操をどうする、という話から、孔明は自然とある答えを見つけます。それは三国鼎立! 三国志三国志として成立させる根幹思想! それを、ここで、今までの話をぐわっと整理したら出てきた、というのだから、もうどうしようかと。天才じゃねえか! いつかはそこに繋がる道筋だったとはいえ、ここでするっと出てくるのには参りました。しかし、このタイミング以外では出てくるか? と言われると、意外と出てこない気もしてくる。言い切ってしまうなら、あるいはここしかないのか。そういう理解になりました。好き勢のやり口は恐ろしいのー!
 さておき。
 個人的な好きを発させていただくと、劉備曹操のことをどう思っているか、というのが大変いい仕上がりだったかと。ああいう英傑で、国をまとめようとしているのは認める。だが、それは色々と切り捨てる動きだと。それで切り捨てられる方は堪ったもんじゃないだろと。
 この漫画、曹操を悪者としては描いてはいません。曹の姓は悪役に任ずるめいたところはありますが、ただの邪知暴虐ではない。それが国を平定する道だとして、信念があり、それに対して劉備も認める所はある。でも、それだけじゃねえだろ、というね。ここの劉備曹操の描きだし方は、おそらくここ最近の三国志ものとしては白眉の類。乱世の奸雄としてきっちり曹操を活写してきたし、劉備を仁君あることを描写してきた、そのどちらの重みにも傾き過ぎないで、きっちりとヘイコウを保つ。平行で並行。それがきっちりと積み重なっての、今回の巻となっている。などとも思ってしまうのです。
 だからこそ、私は思うのです。どうか、この漫画を最後まで、描いてほしいと。赤壁辺りで終わりという可能性もありますが、どうせならその終生まで見せて欲しい。そうしたら、どういう三国志漫画になるだろうか。そんなことを。
 とかなんとか書いて、感想終了! 嫁とのイチャイチャもあったんですが、どうしてもそっちに気が行ってしまいました!

 『スプラトゥーン2』プレイ記録(2019/07/09)

本日の徒然

 もうちょいきっちりとプレイしたいところなのに、中々体力が付いて来ない。ゲーム体力が、枯渇している! ジムでも通うか、ウォーキングでも始めるか。←若干本末が
 そういう話はさておき、この記録は、

  • 決めたブキとギアで10戦ナワバリ

 という程度の縛りでやっております。このブキあかん! と思っても10戦してこれを書く、ということで。
 さておき。
 今日の使用ブキは<スプラシューターコラボ>。スシコラですね。いつもZAPとかいう足の速いのが大の取柄のブキを使っている私ですが、偶には違うブキも使いたいのです。というか、ZAPに寄り過ぎて違うブキの魅力に気づいていないのでは? ギアも固定化しているし! ということで違うブキ日間なのです。明日はやるとしたら違うブキを使います。
 さておき、ギアは色々試せる、というのにインク回復とかメイン効率を積んでしまう、ガバインク管理な僕です。スシコラはインク管理簡単というか、メイン効率とインク回復のおかげでもりもり塗れる……。ZAPなら切れているタイミングでも全然問題なし。スシコラ、いい! と思いましたが、足がZAPみたいに速くないので、メインにするか、というと謎です。足が速いブキが好きなんですよ……。足の遅いジェッスも好きですが……。←どっちなんだよ
 さておき、勝敗の記録の方に

勝敗等の記録

テンプレートは、

  • 〇戦目:戦ったステージ:勝敗:塗りポイント:キル数(アシストキル数) デス数 スペシャル使用数:一口メモ

となります。それではいってみましょう

  • 1戦目:アロワナモール:負け:塗り702P:キル3(1) デス2 スぺ3:スシコラ、突っ込む武器だが突っ込み過ぎたか。ジェットパックの使い方分からん……。
  • 2戦目:ホッケふ頭:負け:塗り651P:キル2(0) デス2 スぺ2:うーん、お一人相手にいない案件で負けた。きつい。なんか終始押されていた。
  • 3戦目:アロワナモール:勝ち:塗り712P:キル0(0) デス3 スぺ2:またお相手一人いない案件。無茶苦茶になった。キルれてないなあ。
  • 4戦目:アロワナモール:負け:塗り926P:キル3(0) デス3 スぺ2:うーん、お一人いない案件。道理で攻め込まれるわけだ。
  • 5戦目:アロワナモール:勝ち:塗り799P:キル3(0) デス3 スぺ2:攻め込み過ぎた。アロワナ、リスポーン地点まで気軽に行けるから、つい。
  • 6戦目:ホッケふ頭:勝ち:塗り543P:キル2(1) デス2 スぺ2:何とか勝てた。カーボンが頑張ってたみたい。助かる。
  • 7戦目:アロワナモール:負け:塗り802P:キル2(0) デス2 スぺ3:ジェットパック対ウルトラハンコという意味不明の試合をしてしまった。なんだあの恐竜大戦めいた絵面。
  • 8戦目:アロワナモール:勝ち:塗り711P:キル4(0) デス3 スぺ1:ブキ構成が無茶苦茶というか、ローラー2、チャージャー1ってどうして勝てたこの試合!?
  • 9戦目:最後の最後で通信エラーにより落ちる形に。戦績付かずでした。そーなのかー。
  • 10戦目:アロワナモール:勝ち:塗り678P:キル1(0) デス3 スぺ1:また攻め入り過ぎた。キル取れてないし、いかんねえ。
    • 9戦5勝4敗。負けなかった。アイムパーフェクトルーザー。ちぇー、負け犬めー。←言っていることが
      • 一応、負け先行だったけど、終盤は勝てたので、慣れたのだろうか。まだ10戦しか使ってないから、軽々には言えないんだけども。
      • でもキル取りに行く仕事をしないで横からとかリスポーン地点にとか狙い過ぎるのはあかん。案外塗れるブキだとも分かったけど、だからっていつもの調子はあかん。真正面から行けない癖を直さんとなあ。

 感想 瀬戸口みづき 『めんつゆひとり飯』2巻

めんつゆひとり飯 2 (バンブー・コミックス)
めんつゆひとり飯 (2) (バンブーコミックス)
画像が紙、文章がkindle版のリンク。

hanhans.hatenablog.com

 大体の内容「めんつゆで時短!というより手抜き!」。しかし、面堂さんのそれをずぼらと言い切れるのだろうか。彼女はしっかり仕事をして、残業もして、でも帰ったらご飯は出来ていない。その中で適当に手抜きしてご飯を作る。これはむしろ凄いことなのではないか? という面堂さんの言い訳を一身に浴びてみるテスト。それが『めんつゆひとり飯』なのです。
 基本ごはん物漫画なこの漫画ですが、そこから逸脱はない。んだけど、でもごはん物漫画と言っていいのか、という微妙なあわいに位置するのもこの漫画。それはそれだけ登場人物がしっかりしている、ということの証左ですが、それにしたって味わい濃度しっかりあり過ぎじゃないですかねえ! というくらいに登場人物が濃ゆい。それについては1巻の段階からそのままなのですが、そのままが継続しているのにやはり常に濃い味に感じられる、というこちらの慣れを凌駕する濃さで今回の巻も突き進みます。
 一番出るのは当然めんつゆで食事を作る女、面堂露さん。この人の、キャラクターとしてのスペックは並々ならないものがあります。1巻でもものぐさが一周回っていた面堂さんですが、2巻ではそこは維持しつつ、それでも料理作る私すごくない!? という境地に到達しておりました。この辺に関しては才色兼備で完全無欠の十越さんと人間関係を崩さないレベルで対立するのも、既にお家芸。というよりは、十越さんの料理スキルが高まり過ぎていて、ちょっとこの人どういう風に料理の時間捻出してるんですかねえ……。と読者含めて恐れ戦かせるものがあるので、それもまた逆に笑い所として立ち上がっているのがこの漫画です。そして面堂さんは相変わらず食事作り中にイマジナリーフレンド十越さんが出てくるネタもきっちり。偶に、面堂さんが知らないことなので何も言えなくなるというムーブも見せてくれたりする辺りの如才なさは流石の領域に。この辺の要素の使い方は本当に特筆もののレベルで、4コマがすこすこ染み入ってくる見事なジョブです。
 さておき。
 カロリーを愛しカロリーに愛される男、保ヶ辺さんはこの巻では要所要所という使い方。あまりこの人出し過ぎると印象がこの人になってしまう、という危惧も垣間見えます。ポイントポイントの役どころできっちり仕事し過ぎてまたこの漫画の顔になりかけているんですよ。特に担当回といえる回で痩せる、というムーブを持ってこられるとは思いませんでした。それは軽々に使ってこないと思っていたんですよ。しかし、そこをきっちり使って、保ヶ辺さんの良さというのを見せつけてくる辺り、また流石と言いたくなります。そして最終的に太りなおすんですが、そこにきっちりと筋肉が、というので保ケ辺さんラバーの人が人知れず萌えていたりでもう駄目。舞さん……。太ってた方が他の人が来ないからとか欲得ずくだけど一途……。
 さておき。
 この巻で一番輝いていたのはもしかすると社長かもしれない。というのが立ち上がってまいりました。ピンポイントピンポイントで登場する、ある意味では保ケ辺さんと同じ位置付けのお人ですが、この人社長になれなかったら生きていけなかったのでは……。というムーブを連発してこられます。都合二回あるメイン回でも、異常なほどのずぼらと生活力の無さを色々なもので乗り越えているのがよく分かって、もう本当に。
 その内の一つであるお弁当回も、今まで十越さんにお弁当作ってもらってた、という驚愕の事実、でもないか。なのが発覚したり。流石にこれ以上は、と言っていながらやはりお弁当が恋しい、ってなる辺りにヒモ的メンタルを感じました。面堂さんにお弁当を、高級焼き肉弁当とトレードで、とする辺りに金持ちメンタルも感じましたけれども。この人本当に、社長してなかったらろくなことしてないな……。
 という感じに、キャラクターの存在感を無闇にひしひしと感じる。それが『めんつゆひとり飯』なのです。

 ネタバレ感想 遠藤達哉 『SPY×FAMILY』1巻

SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックス)
SPY×FAMILY 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
(画像のリンクが紙、文章のリンクがkindle版)

 大体の内容「ちょっと楽しい、仮面家族」。コードネーム黄昏。彼は国一番のスパイ。その彼に与えられた任務は、家族を作る事だった!? そこから始まる家族計画。それが『SPY×FAMILY』なのです。
 さておき。
 まずこの漫画のメインの三人の話から。

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暗号名:黄昏
表の顔:精神科医
裏の顔:スパイ

 黄昏。誰そ彼とも読むくらいに、様々な顔、変装による諜報活動を得意とするスパイ。今回の話は、国の指定する要注意人物をどうにかする(様々な意味で)為に、その息子の通う学校に合法的に侵入し、息子関連の所しか出てこない要注意人物に接近する作戦の話。

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仮名:アーニャ
表の顔:ただの幼女
裏の顔:超能力者

 その作戦の為にまず子供、ということで孤児院で引き取ったのがこのアーニャちゃん(仮名)。この子は人の心が読める、という超能力者でした。黄昏さんがスパイなのを隠しているように、超能力者というのを隠しています。まあ6歳くらいなので危なっかしいですが。しかしその能力で黄昏さんに心読んだうえで取り入っていったりとしたたかな面も。ついでに黄昏さんがスパイなのも心を読んだので知っているし、母役となるいばら姫さんのことも知ってしまっています。黄昏といばら姫、お互いが隠している部分を実は知っているという意外な爆弾でもあったりします。

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暗号名:いばら姫
表の顔:市の職員
裏の顔:殺し屋

 子供の調達と懐柔、及び第一関門は突破した黄昏さんとアーニャちゃんでしたが、次の関門は両親、つまり父母両方ともいないと駄目な面接、となり、母となり妻となる人を探すことになった黄昏さん。難攻が予想されたそれは、当然全く時間がないのですが、その時に偶然いばら姫さんと黄昏さんが邂逅することに。この邂逅を好機と見た黄昏さんは猛烈アプローチ。丁度彼氏を連れてパーティーに行く、という大見栄を切ってしまったいばら姫さんも、それはそれで好機! となり、その後の一悶着の結果、二人は共犯関係になるのでした。
 これで、学校に入学する前の試験に対する準備は整った! となっていくのが、大体1巻の内容です。
 さておき。
 とりあえず、この家族もどきが大変怪しい繋がりになってきているのがいいですね。黄昏さんといばら姫さんが、お互いこいつちょっと普通と違うな? というのは腹に持ちつつも、お互いの利害の為に繋がっている、というのが徐々にこの家族としてつながっている、という方向に舵を切っているのが、特に。というか、黄昏さん、今までハニートラップ(用法違い? まあいいじゃん)として女性と付き合うのはあったけど、こういう家族前提の付き合いはしたことがない、のに要所要所でお前いいやつだな……。ムーブをする為、アーニャちゃんもちち! と慕い、いばら姫さんも今のカバーは結構悪くないかも、となっております。でも、本人はクールで仕事一徹のスパイとしての自分が揺らいでて結構懊悩していたり。そのせいで、時折思った以上の暴走をしてしまったりもします。そういう揺らぎが、しかしこの家族もどきには重要なのでは、という感想を持ったりします。
 対していばら姫さんの方は、こういうのいいかも、とはなっているものの、この巻では登場回での殺し屋稼業披露以降は身体能力が異常なのを時折見せるくらいで、本業と表の顔との揺らぎというのはあまり無かったり。ここが今後でかくなるのか、というのは見所として注視したいところです。黄昏さんとはまた違う軋轢を、見せてくれたらいいのになあ。
 アーニャちゃん? 可愛いですよ! というマジ句はさておき、この漫画の一番の爆弾、夫婦の秘密を知る者なので、この子の動き次第でこの家族計画はあっという間に崩壊してしまう可能性もあります。今の所、この家族みたいな繋がりを大変欲している感じなので、ぶっちゃけたりしないでしょうし、そもそも言い出したところで取り合わない可能性もありますが。
 さておき。
 この漫画、どういう広がりを見せるかなあ、というのが今気になるところ。要注意人物と接近出来るようになって、あるいは暗殺とかあるでしょうけど、そうなると意外と早く終わってしまう形にもなりそうです。学校話中心になるとアーニャちゃんメインが多くなりすぎそうだし、でも市井のスパイ話をカカッとやり過ぎてもバランス悪そう。この辺りをどうしてくるか、というのが今後の楽しみであります。そう書いて、終わり!

 ネタバレ感想 三条陸:佐藤まさき 『風都探偵』6巻

風都探偵 (6) (ビッグコミックス)
風都探偵(6) (ビッグコミックス)

 大体の内容「今明かされる、ビギンズナイトの全容!」。『仮面ライダーW』本編や映画版、Vシネ版でも明かされなかったその詳細が、この漫画にてお披露目だ! というのが、『風都探偵』6巻なのです。
 この巻での形としては、幼い頃の翔太郎が鳴海のおやっさんと出会い、しつこく付きまとって最後には助手になり、そしてその後のビギンズナイトへと続いていく内容を、ときめさんに話していく、という構成です。なので鳴海のおやっさんが如何にスカルで活躍していたか、という部分は多く描かれないのですが、それでもその一端として幼い頃の翔太郎を助ける為に、相棒を殺したことで閉業していたスカルに再び、というので一戦、アントライオン戦を見せてくれます。スカルの能力が不死身、というのも驚きでしたが、それに頼る戦い方は全くしない、というまさしく大人な戦い方をしていたのが印象的でした。ぶっちゃけ遠にも近にも隙が無いので、流石おやっさんとしか言いようがない。
 そこはさておき、おやっさんは本当にかっこいい大人。翔太郎が憧れるのもすんなり理解出来る人です。事件的な部分での活躍というのはここでも多くは語られませんでしたが、翔太郎が初めておやっさんを目撃した場面の、ドーパント相手に引かない態度でも十分に出来る人だったんだ、と感じさせます。
 それに対して、まだ茹でてすらいない翔太郎も中々の気骨を見せます。ドーパントに対しても引かない、というのはおやっさんに触発されたのもあるんでしょうが、小学生くらいなのにドーパントに歯向かい、お前だけの街じゃない、皆の街だ! って言いきる辺りは素質があったんだなあ、と言えるかと思います。その言葉に、おやっさんの戦う気持ちが復活する、というのもまた良き哉。二人、繋がりあう運命にあったのかもしれません。
 それでも、すぐには翔太郎は助手とはされません。まあ、少年探偵みたいなのは道理上出来ないのは考えればわかるのですが、それでも食らいつくというのが翔太郎らしさです。最終的に、リンチにあっていた野球部員を、しかし暴力沙汰になったら試合が出来ない、というので庇いつつも殴られるだけだった、というので、我慢が出来るようになったか。と助手にするのですが、案外もっと前からしてもいいと思っていたのかもなあ、とは思います。そうでなければおやっさんなら穏当に、あるいはかげきにでも遠ざけることも出来たはずですし。そういう意味では待っていたのかもなあ、とも。
 さておき。
 話はビギンズナイトへと向かいます。ここでは、元は翔太郎は置いていかれていたのを、助手で培った探偵スキルでおやっさんの場所を知り、追いついてしまう、という流れ。本来なら翔太郎はいなかった、というのが、そこでの展開を見るに成程な、と。ドーパント相手の戦いは見せていなかったので、そういうのから遠ざけておきたかったんだろうなあ、と。でも、ここで完全にドーパントと関係していくことになる、というのは皮肉というか。
 その後はバタバタとしますが、翔太郎とフィリップが最悪な出会い方をしたり、フィリップの命名がされたりなど、細かい話がぽんぽんと出てきて、内容が詰まり過ぎています。特にフィリップがフィリップ・マーロウからなのがやっぱり! だったのは個人的には収穫でした。やっぱりそうかー、という納得ですね。おやっさん命名だったのが更に納得度合いを上げます。成程なー。
 さておき。
 その後の話はWでされているので割愛したいですが、それでも一つ、聞こえてなかった言葉が明かされます。
 それは、「似合う男になれ」。まだお前に帽子は似合わない。隠すものがないだろう、ということで帽子をかぶらせてくれなかったおやっさんが、自分の帽子を与え、その一言。まだ遠いけど、目指せ。そういう言葉で、生き方を託すという感じがあって大変良い後付けだったと思います。帽子はWでも小ネタとして使用されたのが、この言葉で更に意味合いが増して最高かよ……。
 そして、話は現時点に戻り、翔太郎はアルコールのせいで泣いたかと思ったら寝てしまい。こういう格好よくないところを、しかしときめさんにはきっちり見せていくという翔太郎のムーブが大変、もう、尊い。そこまで話す間柄になったんだなあ、と。そして、その後に登場するフィリップが、最後の〆、最悪の事件だったが、最高の出会いだったというのをして、この巻は大体終わります。総じていい明かしの巻でした。
 さておき。
 細かいネタとして、Wから風都探偵に繋がる道筋というのが見えてきます。そもそもフィリップが幽閉されてたのどこだよ! あんなでかい建物が崩壊したらすぐわかるだろ! 案件だったのですが、どうもこれは万灯たちの裏風都と関係がありそうな描写が、今回為されています。こちらの勘違い可能性もありますが、なんか普通じゃない入り方していたので、たぶん間違いはないかと思います。裏風都側が園崎家についてやけに知っているのも、関係があったから、と見るのが妥当かもしれません。この辺、今後も関わってきそうだなあ、と思いつつこの項を閉じたいと思います。

 ネタバレ感想 船津紳平 他 『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』6巻

金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(6) (講談社コミックス)
金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(6) (週刊少年マガジンコミックス)

 大体の内容「やっぱり今度も金田一……っ!!」。金田一一に行きがかり上挑むことになった犯人たちのレクイエム。それが『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』なのです。
 今回も作品ずつに感想をカカッとやっていきたいと思います。

異人館ホテル殺人事件

 警視が犯人且つ金田一側のお役立ちなサブキャラが殺される、というわりと他ではない要素がきらりと光る逸品である、異人館ホテル殺人事件。その犯人である不破鳴美の前半生の終わり際、自殺手前からこの回はスタートします。
 それにしても、こうやって実際に話として出されると、不破鳴美になるところ、つまり既に本当の不破鳴美は自殺していて、その死体以外の、成り代わりが出来る一式がそこに揃ってあるところの都合の良さにはくらくらが来ます。原作ではするっとだったものが、より詳しくギャグ調で処理されると堪りません。天涯孤独じゃねえとすぐばれるんだけどそういうオチだよねそんな都合のいいことが、からの「あった」つまり本当の不破鳴美が天涯孤独であったというので都合良過ぎぃ! 案件です。偶然って怖いね!
 ここまでお膳立てされた形になった不破は第二の人生を決意。自分の前半生を狂わせたシャブに対する憎しみと、一度死んだようなものだからという死ぬ気パワーで警視にまで上りつめます。その意気で自分をシャブ狂いにさせた売人を、と思ったら、その売人は殺されており、ということでこの異人館ホテル殺人事件は開幕します。
 この話の良さは、不破が警視という地位を利用して色々ごり押していくこと。キャリアパワーを使って、少々の問題は権力で片づけていく、という権力が犯罪を犯したらヤバいなあ。という重複表現すら出てしまうごりごりを見せてきます。そういうところを見せつつ、キャリアの部屋の荒らし方よ、とか小ネタもかましくるんですが、最大のごり押しは警察だから捕縛から尋問の権利はこちらにある! とするところでしょう。その上で自分でまいて収穫する自給自足行為で真犯人とした人物を殺し、これで私の復讐は果たされた、となるのですが……。この後の、権力をかさに着たもの、ケンリョカストの末路が素晴らしかったです。そりゃ国家権力の上の方が出てきたら負けるわ……。力を上回るにはやはり力……。ってなりました。それと、オチの方の、つまり捕まった後の犯罪者コメントでの、金田一、シャブやってる。発言も至言でした。金田一の犯人誘き出し案、毎度ぶっとんでるもんなあ……。

墓場島殺人事件

 犯人が2人! という部分と、どこをどう考えてもこの殺人事件の為のお膳立てが奇跡としかいえない、という意味で金田一少年作品の中でも相当のレアケース具合な墓場島殺人事件。まず犯人2人の繋がりから話はスタートし、この二人の蜜月っぷりを見せられるという、よくよく考えなくても殺人事件と乖離が激しくて困る、そういう回となっております。
 正直、この回の犯行の舞台、墓場島で運よく犯人両者ともが合う口実が可能、という点だけでも相当奇跡的で、そのレベルじゃないと犯行出来ない、というのならいっそやめておけば良かったのでは? という疑問すら立ち上がってきます。それだけ二人の復讐心が強かったのは、村を全焼させられた、というので分かりはするんですが、それでもこの奇跡が無ければ成立しなかっただろうに、とも思うのです。ある意味酷い天の配材とすら言えます。
 そもそも、村を焼いたサバゲチームに潜り込む、は分かるんですが、もう一人の方が普通の高校生していた、というのが復讐にどう結び付くと考えたんだろう、というのを思わずにはいられません。一応成ったからいいようなもんですよ。繋がらなかったらいつまでも復讐心を持って付き合ってたのかよ、案件なのです。
 さておき、この回はそこを見るよりは、犯人2人の愛の劇場を見るのが本筋。途中で知らない間柄という呈で片方の頬を強く張ったら、強過ぎたか!? とか内心で困惑したりしてましたが、基本的には2人はラブラブ、というのを最後まで見せつける形だったかと思います。繋がりがバレたのも、砂糖を多く置いてしまったからですし。それを見るに、やっぱり殺人なんてやめておけば、と思わずにはいられない回でもありました。

速水玲香誘拐殺人事件

 高遠、犯罪者指南者デビュー回。なので終始高遠好みで彩られた回となっています。彩られ過ぎて犯人さんが終始高遠の影に怯える、仕方間違ってないか? という風になっている回でもありました。自分が犯人じゃないからって高遠が趣味的過ぎるせいで、犯人さんが全ツケを食らう格好。そもそも金田一を呼んでくる必要ある? というね。完全な高遠好みですよ。最高の犯罪は最高の探偵の前で、というか金田一と相手しないならノらないし。とでも言いたげでした。本人が殺人するならそれでいいけど、他人にさせるのにそれ、というのが本当に高遠好みとしかいえません。高遠、ぶっちゃけあいつ単なるヤバイ趣味人ですヨネ。それの鴨にされた犯人さんには同情の念しかでませんでした。
 そういう回ですので、犯人さんは常に高遠好みで惑乱する格好。最初に犯罪計画を教えてもらった時はこれは凄い、ビューティフル! ってくらい感銘してましたが、見るとやるとは大違い。指示に対する理解が足りてなかったり、髭のミスなどもあり、最終的には犯人と断定されてしまいます、が、それ以上に不幸が犯人を襲う! というかなんであの時紅茶飲んだん? ということの解答がされます。それはなんとなく飲みたくなった、なんだかそう誘導された、というもの。その場に高遠もいたので、なにかしらのなにかしらがなにかしら。はい、ぶっちゃけ理由不明のままでした! この漫画にしては謎のまま残してきたなあ。前に何故か暴走して告白してしまったやつもいたけど、その類っぽい扱いでした。
 後、犯罪者インタビューで「この敗因語るシステム何なの?」というド直球を投げてきたのは笑いました。今言うかそれ! 最初から自然とやってたから、読者側も馴染んでたけど、確かにこれは意味わからんシステム! ファイルシリーズ終了とケースシリーズ開幕を合わせてネタにするメタネタ具合も合わさって、一つの区切りとしてはしっかり出来た回になったかと思います。それにつけても高遠……。何かあっても高遠には相談すまい……。

氷点下15度の殺意

 小ネタは小ネタらしく、しかしきっちりネタにはする。そういう回です。人一人殺そうとしたのに? はけだし名言でした。偶にはこういう話もね? ですが倫理観! という面ではどうなのか案件であります。

さておき

 速水玲香誘拐殺人事件の犯罪者インタビューでも発言されていますが、ファイルシリーズ全事件が終了。次の巻からケースシリーズへの突入が告げられます。その辺はちょっと読んでないので、どういう話なのか今のうちに調べて読んでおくべきかしら。わざわざ探すの大変だから、気にせずこれを読めばいい気もしますが。
 とかなんとか。

 『スプラトゥーン2』プレイ記録(2019/06/28)

本日の徒然

 最近ぱったりとしてなかったので、久しぶりに。そろそろファイナルフェスな為、腕前を回復させる為もあります。超鈍っているので、しばらく継続的にプレイしていかないと、案件です。
 ファイナルフェス、楽しみですが、それ以上に『スプラトゥーン2』はあまりたくさんできていなかったというのが悔いとして残る感じ。ファイナル後も遊べるけど、なんというか、波に乗り切れなかったなあ、という。なので、ファイナルフェスまではしっかりやっておきたい。そう思う吉宗であった。
 さておき、本日の使用ブキは<N-ZAP83>。と言いつつ、いつもの10戦外で<ジェットスイーパー>触ってましたが。ジェッスは楽しいなあ。というのはおいておいて、ファミザップはやっぱり塗らなあかん、というのがよく分かりました。攻めで使えるものがないので、地力の勝負、だけどそこが今一なので全然駄目でした。あかん、マジで取り組み方を変えないと。
 ギアはヒト速、フェスT、ヒト速。フェスT育成の為……、ヒト速積みのみ致し方なし……。メイン効率ないので結構リロードミスが多かったですね。その辺も振るわなかった理由でしょうか。
 さておき、勝敗の気力じゃねえ記録の方へ

勝敗等の記録

テンプレートは、

  • 〇戦目:戦ったステージ:勝敗:塗りポイント:キル数(アシストキル数) デス数 スペシャル使用数:一口メモ

となります。それではいってみましょう

  • 1戦目:マンタマリア号:勝ち:塗り891P:キル2(1) デス0 スぺ3:お仲間お一人落ち案件でしたが、お味方が超塗ってたのと自分がノーデスだったので勝った感じ。ノーデス大事。
  • 2戦目:マンタマリア号:負け:塗り908P:キル5(0) デス4 スぺ2:わりと死にまくった。チャージャーいると大変な気がする。マンタマとチャージャーは相性悪そうだからか?
  • 3戦目:ガンガゼ野外音楽堂:負け:塗り889P:キル2(0) デス4 スぺ2:惜敗。というか終盤で自分以外が落ちたので負けやわなあ。惜敗ちゃう!
  • 4戦目:マンタマリア号:負け:塗り864P:キル2(0) デス3 スぺ2:開幕お一人落ち案件。勝てるかあ!
  • 5戦目:マンタマリア号:負け:塗り879P:キル3(0) デス4 スぺ2:デスり過ぎたか。もうちょいお味方が強くてもいいのよ? 自分以上に猪突猛進なのなんで?
  • 6戦目:マンタマリア号:負け:塗り1026P:キル4(1) デス3 スぺ3:ちょっと焦り過ぎる。いかん、どうにも猪突過ぎる。
  • 7戦目:ガンガゼ野外音楽堂:負け:塗り840P:キル0(0) デス3 スぺ2:うーん、ぬるだけはなあ。なら塗りブキにしてください……。
  • 8戦目:マンタマリア号:負け:塗り754P:キル2(1) デス4 スぺ1:ヒーローになブリ頃される。皆で掛かるから余計キツい!
  • 9戦目:ガンガゼ野外音楽堂:負け:塗り963P:キル5(1) デス2 スぺ3:ガンガゼほんと分からん。勝ち筋教えて欲しい。
  • 10戦目:ガンガゼ野外音楽堂:勝ち:塗り889P:キル1(0) デス1 スぺ2:お味方強過ぎて何もすること無かったでござるの巻。後お一人いない案件。勝ちは勝ちだ!
    • 10戦2勝8敗。超負けた。苦手ガンガゼがあったのもあるけど、それでもマンタマで負けまくりは痛い。落ち案件も多かったとはいえ、もうちょい慎重に行けば勝てる試合だった、というのも結構あり。前に行かないと、だけどもうちょい慎重さが欲しい。