ライトノベルに権威はいらない

なんとなーく、最近ライトノベルに妙に関心が集まってるわけであります。売れるからでしょうね。今後もあちこちで展開されるでしょう。
さてさてそれはさておき。
ライトノベル」に「SF」や「ミステリ」、または「文学」みたいな、ある種の『権威』が必要なんでしょうか?
どうも前々からそういう方向へ「ライトノベル」を推し進めていく傾向*1があるような気がするんですけど、ぶっちゃけ『権威』なんていらんでしょう。
ライトノベル」って、「SF」や「ミステリ」みたいに具体的なジャンルというわけではなく、「なんとなくそういうものじゃないかなー」てな感覚でしかないわけで*2、それなのにそこから一冊を取り出して「これはすばらしい物だ!」という風なレッテルを貼っていく行為って偉いのでしょうか*3
それに、権威なんてそれに祭り上げれる物とそれを祭る人々が生きて行く為につける物であって、好んで読む人たちのためにあるものでは無いと私は思っているので、今、そういうことをしている人達をどうにも胡散臭い目で見てしまいます。
そして一番の問題は、私個人が「権威」を与えられないような端っこで変な光を放つような本が大好きなことです*4。まったく歴史に残らないような本*5の方にときめきを感じてしまうのです。なのであんまり「権威」をひけらかされると、そういう本がどんどん消えていくのではないかと危惧してしまうのです。
だから私は、ライトノベルに「権威」はいらないと考えます。確固たる囲い無しに、他の分野に拡散、吸収され、霧散霧消して行くのもやむなし。 いやむしろ良いことなのではないかと思うのです。
いいじゃないですか、これって今だけしか味わえない物を味わえるってことですよ。いわゆる「旬」って考え方ですよ*6
なんというか、そそるものがあるではないですか。
そういう風に考えて、「今」を味わえば十分だと思うですけどねぇ。まぁ「権威化」して食って生きたいという人はせいぜいがんばってください。

*1:ファウスト誌や大塚英志のように

*2:この辺は「文学」も似たような物か?調べとこう

*3:やりたい人が多いから、やっぱり偉いのかな?調べとこう

*4:なんとなく言い訳しますと、マイナー趣味というより好きになる物が大概マイナーなのです。まさしく言い訳ですね

*5:そもそも、ライトノベルという存在が歴史に残るかどうか。かなり怪しいですけどね。調べとこう

*6:きわめて日本的な考え方ですよね。他の国にもあるのかなぁ。調べてとこう。って調べること多すぎ!