確証圧力の話

乙木の記さん経由でオカノ通信を見ながらぼんやりと。
前に、人は必ず短絡するという文章を書いた記憶があります。 今回もかなりそれと近い話です。
というわけで、確証圧力という心理用語、だったかな?について。
まず、確証圧力とはなにか。
これは、人間の思考や情報処理というものが「こうであるにちがいない」と思っている方向に自然と向いてしまうという意味です。 たとえば、「最近の若者はけしからん」という風に考えていると、若者の良い所が見えずに悪い所ばかりに気づくというものです。 至近だと「オタクたたきだ!」といってそうでもないものにまで「叩き」を感じてしまうのも、この傾向に属します。
これが人間の短絡する原因のひとつです。 いいですか? 人間は短絡します。 なぜなら人間は「この世の全ての事」を知る事ができないからです。 全ての事を知りえないのですから、当然知らない分野ができてきます。 そしてそこにそういうものがあると知らなければ、それは無いも同然です。 無いのですからそれをいい加減に扱います。 そして知らないものを持つのが、人間の定めです。 そう考えると、人間はどこかで短絡していると考えるのが妥当でしょう。
ちょっと話がそれました。 確証圧力です。
つまる所、私たちの思考というのはいろいろな短絡によって確証圧力を生み出す事で成り立っています。 道筋の無い思考は取り止めがなくなりますからね。 そういう意味では思考や情報処理において、これを除去する事は不可能と言う事です。
しかし、圧力を自覚する事は可能です。 そしてその圧力をある程度制御する事も。 そうすれば同じものでも元の思考や情報処理とは違った形が見えてきたりします。 これが一般に言う「視野を広く持つ」と言う事になるかと思います。
確証圧力を認識する事。 そこから、いろんな事がみえてくるのかもしれません。
えー、以上適当ながら。
はっきり言って特に取りまとめるつもりはありません。 単なる思考のダダ漏れです。 アー楽しい。