舞-HIMEホラー仮説

「というわけで、舞-HIMEはホラーだったんだよ! 括弧キバヤシ調、括弧閉じる」
「なにがというわけ、なんだよ。」
「えー、そこはお約束で、『な、何だってーーーッッ!』ってAA省略してでも言わないとほら」
「知ったことか。 始まったばかりで訳が分からんこと抜かすな。 ちゃんと説を述べてから結論を言えっての。」
「はいはい。 ったくこれだかリアクションの少ない奴は。」
「・・・・・・喧嘩売ってんのか?」
「はい!はい! 分かりました分かりましたちゃんといいますよっ。」
「うむ。」
「あのね、あの話では一人の姫につき一匹の『チャイルド』ってのが付くんですよ。」
「だったな」
「そうです。 でですね、その『チャイルド』が死ぬと、姫の大事な人が死んでしまうという摩訶不思議現象が起きるわけです。」
「たしか、8話あたりでそういう事件になっちゃったな」
「ええ。 で、それから逆算いたしますと、今まで出てきたヒロイン全員がそれぞれ別個に『大事な人』が存在したり、存在する途中だったりするんですね。」
「ふむ。」
「で、その大事な人が、候補も含め、ほとんど既に登場してるわけです。 これはつまり、
姫がどんどん欠けていったら、その分ついでに登場キャラもどんどん消えていくわけです。」
「げぇ。 それは・・・。」
「いままで普通にいたキャラが、活発に動いていたのが唐突に消えるわけです。 今まで見てきたキャラがどんどんと。 むしろそのためにキャラを見せているんじゃないかって気もしますよ。」
「それは怖いな。」
「ね、ホラーでしょう? この方式はスティーブン・キングが『もしドラマを作るとしたら、最初でキャラを立てて普通の話をして、終盤の話に一気に刈る』という事を生前いってたらしいんで、そこから連想してしまったんですよ。」
「っていうか、そういうのを教えるなよ。 見るのが怖くなるだろうが」
「だって、俺一人怖いのいやだもん! 恐怖を分かち合いましょうよー。」
「分かち合えるか! そんなもん!」