絵から入る

まいじゃーさんの所から思考を開始します。
まず、我々が本を見たときに最初に飛び込んでくるものとは何か! 第一種接近遭遇は何によってなされるのか! 
目だ! 視覚だ! ならば、ならばだよ? 視覚的にキャッチーである事! それは重要な事じゃないのか?! 重要じゃないのか!
クールダウンしてさておき。
問題は、その人の視覚とってその映像が「キャッチー」なのか「キモッ!」なのかであります。 この辺にある種の線引きがあるんでしょうが*1、それは年々変化、多様化してきているのは、私が長年本屋さんをめくるめいた限りでは確かな事です。 これは流行り廃りがあるにしても種類は確実に増えているんで、今後もどんどんと「文芸」方面のイラスト、表紙は変化していくに違いありません。 いずれは「ライトノベル」といわれる方面でも写真を使ったものがでてくるかもしれないし、「文芸」におもいっきった絵を使ってくる事もあるでしょう。 それはそれで楽しみですね。
それと、装丁面。 出版不況が叫ばれる昨今ですが、それゆえに「一冊の本」へかける情熱、とでも言いましょうか、そういう気合の入った本創りが始まっていると思います。 その先鞭ともいえる電撃文庫はいうにおよばず、それに追従するそのほかのレーベル、特にファミ通文庫とかは結構いいものがあったりしますし、ハヤカワ文庫のような老舗でも田中啓文蹴りたい田中』みたいな見事な「一冊」を作って来てもいるので、今後しばらくは過渡期のいかがわしさ漂う状況でたくさんの実験的な「一冊」が創られていくでしょう。 これまた楽しみですね。 いやあ良い時代に生まれたもんだ。
さてさて話し河って。
私のライトノベルの入り口は、絵買いからでした。 読むのは学校の図書館で人が読んでいるってので入りましたが、購入に関しては完全に絵買いから入りました。 確か冴木忍「<卵王子>カイルロッドの苦難」だったか? あれで片足突っ込んで、色々買ったり、目録を見て「魔術師オーフェンはぐれ旅」を取り寄せてもらったり、そこの本屋がつぶれて変わりに出来たブックオフで「パンツァーポリス1935」を買って。 で、気が付いたら完全に深みにはまったんだよなあ。 ジオブリーダーズにもそのブックオフであったわけだし、あの土地は自分にとっては恩地とでもいうべき場所だなあ。 と自分語りで以上。

*1:年齢が下るにつれて、受容出来る絵が変わっていっているのは間違いない。