誠実さ(記憶力に挑戦シリーズ)

「仕様」と言い切ったのは会社のトップとしては誠実な態度だと思う。 少なくとも「そんな事実は無い」と否定したり「まだ良く分かっていない」と先延ばしたわけではないのですから。 「仕様」という事は、「そういう部分を含んでいる」と言い切ったという事です。 これはある意味で欠陥を認めたという事になります。 リコールとか言う話をする人もいますが、単なる娯楽用品で人が死ぬわけでもないものにリコールが適用できるかどうか、はなはだ疑問です。 欠陥を「仕様」という形で認めた事だけでも十分だと思います。
繰り返しになりますがこれは企業の長としては誠実な対応です。 長が言い切れば、社員達も「仕様」と言って対応できる。 「もっといい仕様にしていきます」という事も出来る。 売り手もひとまず「仕様」だといって買う人に言い含ませて売る事が出来る。
さて、今後何かあるとすればそれはクレームの処理の問題となってくるでしょう。 買ったほうの気持ちですね。
これはひどく相手によりけりです。
検討すべき事を言っているなら拝聴する必要がありますけれど、ただ感情的になって無理を言ったり、買っても無いのにクレームを付ける人がいたりするのが困りどころだったりします。 そしてそういう人に限って「誠実さ」のある対応を求めてくる。
この場合の「誠実さ」とは「会社として出来る範囲」ではなく「その人が満足する範囲」なのである。 そしてそれは「ほとんど無制限」に等しいんですね。 そういう人は社長が土下座して謝れば気がすむのでしょうかね? いやいやきっと「金を出せ!」とか言い出します。 お隣の国みたいに。
しばらくはネット上とかで、この辺のことでいろいろと揉め事が起きるんだろうなあと思います。 あーやだやだ。