ぶるぶる電波な感想文、再び

…zZzzZzジジ…ジジジ………ジ…ブン
ドン
<うおわあ! っと、あー、テステス、テステス、テスタメント! いきなり何か訳分からないって? それは皆様俺様お互い様だっつーの。 なんせ今まで寝てたしな俺様。 ヒーハハハハ! あー、なんかバカバカでかい火柱たってんぞ、なんだ火事にしちゃーでけー音したなおい。 火事も喧嘩も怪我も死人も島の花、ってやつだが爆破はあんまりねえよな、うん。 っといけねえいけねえ、こいつはいけねえ。 この『ぶるぶる電波』がこんなとこでぐずぐずぐずぐずクズクズクズクズしてる場合じゃねえやな! つーかほらほらとっととでてけこのぐずクズ! こっちはこれからうれしはずかし大忙しのお仕事タイムでてめーのしもの世話すらしてるひまねーんだよ! 【ガラガラ】そーれでってったでってた! 番犬は走って参上しろよ! 「ケリーてめ」 【バシャン!】 おおっと失礼、お聞き苦しくて息の根つまりそうだったか? まあいいじゃん。 つーわけで今から情報収集してしゃっきりかっきりぱっちり20分後にゃあ『報道特別番組 ブルブル最前線』をこのど深夜に流して皆々様の安眠妨害してさしあげやがるから覚悟しとけよてめえら! さーて、まあそれまでの繋ぎにーにーにーっと、あん? このCDなんだっけ? ……まあいいか、これでもひとつ。>

『がるぐる! <上> Dancing Beast Night』ISBN:4840232334
成田良悟ヤスダスズヒト電撃文庫:570円>
内容を要約すると、「大災難の開幕」
あらかじめ言っておくと、今日はテンションが高いのでろくな事を言いません。 私がかねてよりろくな事を言った例がないのは、今まで書いてきた文章から容易に想像できるでしょうが。
さておき。
越佐人工島シリーズ第三段にして完結編……? ついに登場です。
今回はのっぴきならない実在の都市伝説殺人鬼(一人称)と迷探偵姉弟のツーマンセル(三人称)の交互錯綜によって、話の緩急が不思議な形に仕上がっております。 その間に島の有名人の挿話や所定不在の都市伝説『バネ足ジョップリン』の暗躍を組み合わせて、取りいだしたるはこの本、とあいなります。
まあ、それはそれとして。
どうなっちゃうんでしょうか。 としかいえねえよなぁ。 ネタバレ無しだと。
とりあえずは、「島が大爆発」みたいな事になったらそれはそれでいいけど怖い。 皆さん御存知とは思いますけれど、成田良悟作品は基本的に先が(作者本人にすら)読めないからなぁ。 しかし、終わりをまとめるテクの上手さもまた、読者は等しく認めているところですから、大丈夫だとは思います。 まあ、“楽しみにしても期待はせずに”と、かの高名な才田・モモンガ・雪隠之介も言ってますし、恐れずのんびり構えるのがいいと思います。
…最後に一つ。 …p122〜124って、アレのせいかなぁ…。

<あーーーー? 何だこの音声データ? なんで読書感想文? 何が何でドコがドレでどのようにどこがそれやらさっぱりわからねー。 ……なんか『バネ足ジョップリンより愛を込めて』とか表面に書いてるけど無視していいよな。 まあいいや、気を取り直してヒーハハハハハ! っと一笑い。 それじゃ、みんなてぐすね引いて引いてひいきの引き倒してる所にお待たせ!『報道特集ぶるぶる二十四時』の開幕だ! …あー、『島内縦横無尽! ぶるぶるは見た!』だったけか? まあいいや。 『題名の無い報道特集』ってことでひとつ! じゃあ、今何が起きてるか、これを聞いてる不健全ピープルの皆様だけにこっそりと、健全に寝てるやつらにゃ無理やりご拝聴いただこう! 聞いて驚くな? 今さっき爆発があったのは>
ガン
ドドン
<っと! ヒーハハハハ!! またかまたかたまたまか? なんだよおい、今日はやけに爆ぜるじゃねえかよ、この島は! ったく、この島は実況する事件に事欠かないね! ひーはははは!! …あれ、今俺なんかやばい事したような…。 いや、それどころじゃねえな、とにかくいいか聞けよ手前ら、とりあえず最初に爆発した場所、あれな…>
じジzzZジィーーー……プツン

『ぶるぶる電波』のバンが深夜の道を爆走し、過ぎ去っていく。 そこに。
ムクリ、と一人の少女が道の脇の溝から起き上がった。 そして一言、絶叫する。
「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜!!」