背表紙の巻数をが無くても識別できるように

 片付けのついでに面白い事がわかる。前に「背表紙に巻数が入っていないのは不親切」ってのがありましたが、それに対して背表紙以外でちゃんとしている所を発見。
 それはファミ通文庫ですよ。
 まず前提としてほとんどの小説って、実は背表紙の上の方に数字がふってあるじゃないですか。で、普通のはそこに「お-8-8」とか「FM64-07」とか書いてあるわけですよ。ちなみに「お-8-8」は電撃文庫沖田雅オオカミさんとおつう先輩の恩返し」のもので、意味は「お行の作者八人目の八冊目」、「FM64-07」は小林めぐみ星屑エンプレス2 きりきりなぼくの日常」のもので、意味は「富士見ミステリー文庫64人目の7冊目」という風になります。これが大抵の小説の場合になります。
 ではファミ通文庫はどうなのか。
 皆さん、お手元に「“文学少女”と繋がれた愚者」、あるいは「まかでみ・らでぃかる 5」、あるいは「コッペとBB団 1」を持ってきてください。
 もってきましたか? では背表紙上、「FB」のロゴの下の数字に注目してください。
 それぞれ、「の2 6-3」、「さ2 3-5」、「た1 2-1」と書かれているのが分かると思います。
 では、上記でやったように意味を考えてください。
 …。
 
 …。
 
 …。
 
 よろしいでしょうか? では答え合わせ。
「の2 6-3」=「の行の作家二人目 6シリーズ目の3冊目」
「さ2 3-5」=「さ行の作家二人目 3シリーズ目の5冊目」
「た1 2-1」=「た行の作家一人目 2シリーズ目の1冊目」
 となります。合っていますでしょうか。
 と、このように、ファミ通文庫では上の数字を見る事によってシリーズと巻数がすぐにわかるようになっているわけですよ。
 しかし、これが適用になるのは「背表紙のデザインが変わって以降」というのがあるのでご注意いただきたい。デザイン変更前は「45」などの数字が書かれていますが、これは「ファミ通文庫45冊目」という意味しかないのですよ、これが。
 さておき。
 意外な所でファミ通文庫が頑張っていた、というお話。
追記:確認するとHJ文庫もそうでした。新規のは結構こういうタイプなのかもしれません。その辺の詳細はおのおので調べてください。わしはめんどい。