映画見る日記

 「どろろ」見た。私がここで映画名を上げたという事は、つまり何か言いたいわけなんですが、見ていたときに使っていたのが、いわゆる“ぼんくら脳”だったので、普通に面白いとかどうとかが分からない。なので自分タイプのぼんくら脳的にどうだったかを語ります。

序盤

 素晴らしい小汚さでした。最初の村見たいな所の猥雑&汚さに見た瞬間に「この絵面汚っ!」と喜びました。百鬼丸生成場面(言い方が酷いが、そうとしか言いようが無い絵面)もいい具合にグロいし、妖怪もグロい。最高じゃないか! 絵面は。
 女優の人(名前が分からん)の演技がやけくそ気味のような気がする。以後もそれをずっと感じる。

中盤

 村人(どうみても住んでるのが町だったけど)が妖怪をぼこるシーンの後味の悪さがえぐい。前に見た、サイレントヒル3の主人公がひたすら踏んでる絵に勝るとも劣らないえぐさ。
 アクションシーンの動いてる時と動いてない時の差は、やっぱり中の人なのか、と思ったりする。中の人の時の動きが良過ぎるんだよなぁ、とか。
 しかし、たまに入る「これかっこいいと思ってんだろうな」な演出はどうにかならんのか。

終盤

 長い割りに駆け足感がある展開。ねむい。映像も猥雑感が消える。たまに何の脈絡も無く生首があったりして、うける。
 最後の方のシーンがぼんくら脳的に「『キル・ビル』で五点爆芯拳を受けた後のビル」に見えてしまい、腹筋がよじれる。
 
 こんな感じでしょうか。序盤の小汚さは好きな人には必見、それ以外にはただ汚いだけな所が良いですね。カメオ出演の扱いの悪さもなかなか。しかし、あの小汚さがどんどん無くなっていくのは、演出だったのかもしれないけれど、もったいないと思いました。もっと汚く! わしが喜ぶだけですか、そうですか。
 アクションシーンはまあ、良かったんじゃないかと。ワイヤーで無意味にピョーーーーンと飛ばなかったし。がんばってる感はありますが、それは主役の人ががんばったのか、アクションの監督ががんばったのかいまいち判然としませんが。
 そんな一日。