森生まさみ「らぶ・ちょっぷ!」を読む。

らぶ・ちょっぷ! (1)

らぶ・ちょっぷ! (1)

 グバッ! と耳から噴出しそうな出力で脳汁が頭蓋内を駆け巡る。
 なにこれ! 超面白いじゃん! とおっさん脳が告げておる。
 当世代の少女漫画とは既に作風を異にしまくりで、「次どうするんだろう…」と「おまけの小林クン」を読みながら思っていたのだけれど、こりゃまた“らしい”方にきたなぁ。
 内容は、「何でも来い!」が教育理念の私立校に集った人たちの事情に一人の少女(?)“まめ”が絡まりあってのオムニバス騒動話、とでも言えばいいか。これがまた森生節全速前進な出来栄えで、またあちこち黒かったりしながらもまめの推進力(両義的な意味で)によって話がスパンと決まったりするわけですよ。
 なにこれ超面白いじゃん! と二度目の咆哮。ついつい、後でも後でもと読まずに今まで来てしまっていた「聖はいぱぁ警備隊」の文庫版にも手が伸びようと言うものですよ。
 粗? んなもん、あるに決まってんだろうが! そぅれがどおぉぉぉしたぁぁぁぁ! 粗があるとあるいは無いと読めんのかーッ!