天を決する大団円〈上〉―封仙娘娘追宝録〈10〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: ろくごまるに,ひさいちよしき
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (39件) を見る
内容を要約すると「謎が謎を呼んだまま!」
このわざとらしい鬼引き! 前巻「復讐者」よりは明るめの要素のある終わりでしたが、それにしたって、あれでこの後どうなるのー! と叫ぶわが身を呵呵大笑せざるをえません。この辺り、「さすがは65…いや、ろくごまるに先生 良い引き方にござる」としかいえませんねです。
それまでの過程も素晴らしくキャラがどんどん集まって「おおー」と思ったら、さぱぁと冷や水かけられて正気に戻される事数度。でも一番驚嘆したのは、某キャラの「導果先生」発言でした。あいつに先生呼ばわりされるとは、さすが導果先生! そこにしび(略)! それに比べて理禍記……。でも理禍はあれはあれで意外とショックじゃなかったかもしれないなぁ、とか。少なくとも自分の能力は発揮できたのだし。いやでもああなったら駄目か。
さておき。あの最後の展開を少し先読んでみると、一応、暗中ながらも、龍華の行動のWHATは見えるような。
ネタバレゆえ転。
最後の方の龍華の振る舞いというのは、和穂(の体)が邪仙認定している事を考えるとある程度、腑に落ちます。どう考えても、あのまますんなり「元に戻りました!」じゃ終われなかったわけですよ。鏡泉がだましてるだけともとられるわけで。となると、その疑いを晴らすあるいはそれを帳消しに出来るだけの勲功を取らせなくてはならない。
そう考えるなら、あえて泥を被った、という考え方も出来ますが、でもその道は茨道。なにせ愛する弟子に自分が討たれるわけですから。これが混沌氏が言っていた事なのかなぁ。いや、相手はろくごまるに。常に我々の予想の斜め上をいく人。もっと凄い事になるに違いない!
とかなんとか言いましたが、ともあれ長年待ちに待ちに待ちに待った最後が出てくれるのを、また気長に待とうかと思います。……すぐでてくれたらもっといいんだけどなぁ。