感想 成田良悟 『バッカーノ! 1705 The Ironic Light Ochestra』

 内容を要約すると「エルマーの耳年増伝説」
 つ…か、あの知りすぎ具合は異常! どうやってそこまで調べたんだお前! と叫びたくなる位異常!
 というわけで。
 ヒューイ&エルマーの過去話と相成ったわけですが、流石に作中メイン時間の270年程前だけあってヒューイの若さが目立ちます。*1。が、それ以上に目立つのはやはりエルマーの完成度具合。つか完成度高っ! 思考も、行動力もこの時期に既に完成していたという事実は軽い驚愕でした。何年も経っているのにここまで根っこぜんぜん変わんないやつというのも、ある意味恐ろしいですが、エルマーは素が意外と危険だから余計恐ろしいなあ。
 しかし、それ以上にサプライズだったのは、やっぱりちょっとだけ出たあの人ですか。無印「バッカーノ!」でのフィーロの台詞である「物腰のひとつも覚えますよ」をこんな形で思い出させられるとは思いませんでした。というか爆笑。
 今回は出てくるキャラも既知の者が多く、混乱も少なかったというかやや強引というかノー伏線だったので軽く堪能できてよかったです。今後ももう少し新キャラ数を少な目か既知多めの方向でいってくれたら、楽なんだけどなぁ。キャラの書き出しが。

*1:口絵部分の300年での言い様の変わりようといったら!