- 作者: 野村美月,竹岡美穂
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/12/25
- メディア: 文庫
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内容を要約すると「心葉君、舞台に立つ」
心葉君、じわじわと変わっていくの巻。前進率がこの巻から加速していくわけですが、その始めの第一歩であります。つらくても、前に進んで欲しい。と読み手に思わせてくれる、恐る恐るでも確実な一歩です。
さておき。
今回は最後の遠子先輩による文学少女の領域(テリトリー)が素晴らしい。2巻では領域出てきても「そんなのってない!」な感じで終わってしまったのが、嘘のような、素晴らしきエール。ああ……。なんだろう、この暖かさ。
やたら名言なので、好きな部分をここに引用しておきたい。読みやすいように改行しつつ。
本を閉じれば、物語は終わってしまうのかしら? いいえ! それはあまりにも味気ない読み方だわ。 あらゆる物語はわたしたちの想像の中で無限に続いてゆくし、登場人物たちも生き続けるのよ。 わたしたちは、その物語を明るい光に満ちたものにすることもできるし、 哀しく切ないものにすることもできる。 だから、“文学少女”であるわたしは、彼らの未来が素晴らしいものであると想像するわ!
ああ、遠子先輩……。