感想 あざの耕平 『BLACK BLOOD BROTHERS S2』

BLACK BLOOD BROTHERS S〈2〉ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集 (富士見ファンタジア文庫)

　この頃はまだよかったよね、ミミちゃんの生活。
　やたら渋い「ネズミたちの夜」もいいですが、妙に飄然とした雰囲気の吸血鬼キリマが出てくる「外からきたる牙」が、個人的にはグットヒット。本編に出てもらいたいとつい思ってしまうわけですが、はたして？
　クロニクルは順調に話が進行。一つの血族の崩壊の端緒にジロー達が居合わせる、という流れになります。だけども、ほとんど傍観者だったりしますが。それにしても吸血鬼だけに話と話の間のインターバルが長いなあ。時代のいい所を選んできてるようでもあるし。むぅ。