感想 鈴城芹 『家族ゲーム 2』

家族ゲーム 2 (電撃コミックス EX 4コマコレクション)

家族ゲーム 2 (電撃コミックス EX 4コマコレクション)

 大体の内容。ゲーム好き家族の生活!
 見所。どこかの妹の突発的ラブあて。
 というわけでかのキャラのいきなりのラブ行動に皆が面食らうのがメインの巻。その回で前振りしていたとはいえ、あまりと言えばあまりに唐突。しかしだからこそのダイナミズムなわけですよ! いやあ、漫画に神が降りる瞬間というのは、いつ見ても凄いものがありますなっ。
 他の話ではゆきえさん骨折! の所がラストで熟年バッカップル化するのがたまらなくいいです。単行本書き下ろしの一本でその顛末が語られたりしますが、そこでもゆきえさんの可愛い所と外道な所が両方出ていて、好き者にはたまらない一本でありました。現在はキャラ多寡のあおりでゆきえさんがあまり出てきてくれない分は、過去を見てカバーする! という無駄な誓いを新にするのでありました。
 後、西浦玉砕もまた、今の一応カップル状態を見てから再確認すると、西浦は一途でしつこければもう少し進展するはずでは? と考えてしまいます。というか、まさか真言があそこまでのナチュラル外道に育つとは思っても見なかったし……。この頃の扱いがいいのか、今の扱いがいいのか微妙に即答できないなあ。
 一話一話の寸評。

  • 第9話
    • 窓香にラブレターとバレンタインの回。小山田君、一応登場。ゆきえさんはまだ普通のバレンタインだった。あれは3巻収録のバレンタイン回の時の反動が出たのだろうか。
  • 第10話
    • ホワイトデーお返しの回。西浦……、と由寿ぅぅぅぅぅ! な展開が肝。この巻最大のハイライトでもある。地味に積み重なる悟と葵の仲も見所。
  • 第11話
    • 進級回。あと、部屋別れ(未遂)の回。ぴよちゃんがモブ登場だが、作者的にもここでモブ出したの忘れているっぽいのが可愛そうである。
  • 第12話
    • 骨折回。父母が熟年バカップル化激しくなる端緒でもあったり。ぴよちゃん、台詞ありでの初登場。ついでに編集さん初登場かと思ったらこれ以降はこの人は出ず。
  • 第13話
    • 真言MMOするの巻。その流れでぴよちゃんも正式登場。へば。
  • 第14話
    • 海に行こうの回。由寿尚武に徐々に線引きがされ始めていたり、悟葵に新たな道が生まれ始めたり。悟葵があれほどになるとは……。
  • 第15話
    • スペースと無駄遣いの話。名台詞「ナチュラルに外道」。
  • 第16話
    • 修学旅行。普通に修学旅行かと思ったら最後に由寿大暴走。正直、この辺りの暴走は冷や汗もの。