感想 鈴木央 『金剛番長 3』

金剛番長 3 (少年サンデーコミックス)

金剛番長 3 (少年サンデーコミックス)

 大体の内容。番長の過去!
 見所。

心に野獣を棲まわせるすべての漢たちに捧げる!!

 というか、相変わらずの帯クオリティ。今回は背表紙の文も揮ってます。

GAIAが産み出した最強の生物…それが番長!!

 ついつい「正気では大業ならず」とか「半端ねえな吉村勲+ベイブリッジ・スタジオ」とかつぶやかざるを得ない、そんな超仕事。ひょっとしたら、この超仕事の為だけに、買ってしまうのもありなんではないか、とすら思わせられます。手にとって後ろ見ればいいだけなんで完全な思い違いですが。なんですか、映画予告とかテレ東洋画予告とかの、インパクト重視勢い重視でとにかく見せることに注力した、あの強引極まりないやり方なんでしょうか。まあ、実際楽しい漫画なのでそれはそれで騙されてみるのも一興でしょうけれども。
 内容の方は金剛番長の戦う理由が提示されたり、卑怯番長が最高にかっこいい瞬間を向かえたり、5対1!? と思ったら最高にかっこいい瞬間が訪れたりと色々いいんですが、一番はやはり何故このタイミングで挿入されたのか不思議とすら言える、第19撃「金剛番長のお悩み相談」。改めて金剛番長が異様な存在なのだと納得させられると共に、何故両親はこの人選を行ったのか、そもそもどこで知ったのか、が気になって仕方ない。確かに最良の結果だったわけですが、それでも違和感と言うか何故? が付きまといました。まあ、最後の綺麗な締めで全部肯定だけども!
 にしても、金剛の血脈だと髪型は基本あんななのか……。あれ凶器として使えるだろ……。