感想 塩野干支郎次 『ブロッケンブラッド 2』

ブロッケンブラッド 2 (ヤングキングコミックス)

ブロッケンブラッド 2 (ヤングキングコミックス)

 大体の内容。「ノイシュバインシュタイン桜子ちゃんはわりと何でも救う」。本人わりとなんにもしてないのにね……。勝手に解決するよね……。
 この巻から流れは完全にノイシュバインシュタイン桜子ちゃん編に突入のかっこうに。絡まない事件は一回くらいというのだから、このアイドル話は評判がいいんでしょう。実際楽しいし可愛いし楽しいし可愛いし楽しいし可愛いし。超人気アイドルになってしまった健一の明日は、どっちにしたってたぶんまとも方向はない! というか、どこに行ってもエロコスになる仕様は哀れを通り越してハァハァ。こんな可愛い子が女の子のわけねーだろ! という駄目まった台詞を吐きたくなりますよ。というか、読み慣れるとこちらの倒錯度が上昇して、健一君って誰だっけ? これはノイシュバインシュタイン桜子ちゃんでしょ? という状態にまで脳が調教されます。やばいですね?
 調教というと、この作品に出てくる偉い人に対するノイシュバインシュタイン桜子の認知度及び影響力が調教でもされてんじゃねえかレベルでおかしいのも特徴。「桜子ちゃんがかわいそうじゃないかー!」→「その通りだ!」でクーデター終息とか、「内閣支持率が……」→「ノイシュバインシュタイン桜子ちゃんの力を……!!」とかどうなってんだこの国。何かあったら、たぶん勝手に滅んでしまいそうです。いやでも、この巻の時点でノイシュバインシュタイン桜子ちゃんの影響力が海外にまで派生し始めてるからなあ。その絡みで援助とか、ありえるよなあ……。健一君、救国の美女過ぎる。
 さておき。
 キャラ的な話を更に推し進めると礼奈さんがどんどんただの敏腕芸能会社社長に……。たまに思い出したように事件を言い出すけれど、もうそれ言わなくても話し進んでね? という状態なのが凄いというかグダグダというか。なぞのせんさーも思い出したように使われるけど、これもどんどん意味無い設定に……。まあ、そりゃ、事件より桜子ちゃんのエロコスと、それに対する健一君の反応の方が楽しいですけれども。もう逆に事件がなんとなく絡むのが様式美だけども。そういう漫画だし。ということか。
 とはいえど、それにしたって、明日香の健一萌えはやばいよなあ……。魔法少女戦がなくなってしまった反動で、キャラ立ちがどんどんおかしくなってる。ホームラン発言から始まって最終的に鼻血噴出キャラになってしまったし。明日香はどこへ行くの? 行ってしまうの?
 とかなんとか。