感想 沖田雅 『オオカミさんととっても乙女な分福茶釜』

オオカミさんととっても乙女な分福茶釜 (電撃文庫)

オオカミさんととっても乙女な分福茶釜 (電撃文庫)

 内容を要約すると「学園祭! そういうのもあるのか」。どこかの井の頭顔で納得の出来。
 今回は前回の脇キャラ回から一転、メインメンバーの活躍とかもへーとか、その辺をクローズアップしつつ、学園祭を堪能する一作となっております。準備が短いけれど、それもまた。イベント頻出しすぎだろ、この学園祭。大神亮士にとっては濃い数日間となったわけですが、それにしてもオオカミさん可愛すぎる。回を重ねるごとに可愛らしさ、いじらしさ、ツンデレ具合が良くなっていく……。それを皆が承知していく世界……。許せるっ! というか、このままいけば全校生徒に「あのツンデレの子」扱いされるオオカミさんて……。そこまでになってもツンデレ崩してませんか。凄ェ! そのオオカミさんも今回はかなり亮士君と接近しております。白雪さんとこのガキどもより進行が鈍いですがっ。ここまでそういう接触無かったのも凄ェ! ですね。これでここまでどぎまぎしてたら、接吻とかどうなるんでしょう。オオカミさんか亮士君か、どっちかが死ぬ程の目にあうんでしょうか。*1
 凄ェ! といえば今回はりんごさんの黒さと白さが凄ェ! 最後の辺の白りんごさんが驚きの白さで一瞬、誰? とか思ったのは内緒です。友達思いで白すぎるりんごさんは必見。でも、黒りんごは相変わらず黒かったですが。つか、女の子の乳酸菌とか、「なにもなかったなんて信じられませんの!」とかどんだけおっさん思考なんですか、あなた。中身おっさんって言われても信じてしまいますよ。
 さておき。個々のエピソードをつらつらと。

  • りんごさんVS宇佐美さん おにぎり対決
    • 勝敗はさておき、りんごさんのおっさん思考ここに極まれり。な回。
    • 乳酸菌! そういうのもあるのか。これを熱弁するりんごさんが少々黒よりグロになってきているのは公然の秘密です。
  • 田貫先輩のお話
    • 田貫先輩はいい人であり、努力のいい人であり、こういう人にいい目にあってもらいたいと思うのは、歳のせいなのだろうか。とかなんとか。
      • ここでも暗躍するりんごさん。さすが黒リ。そこにし(略)!
    • 地蔵さんスピンオフはどうなったんだろう、と思ったらもう電マガの方でやっていたでござるの巻。きょー! 買ってねー!
  • あのキャラこのキャラ
    • 豚田三兄弟とか、いたなあー。
    • どう見てもデートなのに、建前でなんとか乗り切ってると思っているのがオオカミさんのツン。ただプレゼントを贈るだけなのに、異様に遠回りするのがオオカミさんのツン。でも貰って口が緩むのがオオカミさんのデレ。そして「にゃ〜」がオオカミさんのデレ。
      • 「にゃ〜」はやばかった。超絶悶絶した。ヘブン状態! くらいにテンション上がってにやけがとまらなかったYO!
  • アラジン
    • イラストが無いのはぎりぎりだったからかー、とか思うけど、ちゃんとカラーでオオカミさんのくびれで全てが許せる。
      • でも猫先輩の絵が無いのはどういうことだ! あそこなんか本間違ってるくらいかっこよかったのに! 勿体無い!
        • あそこで最近下げ止まりだった亮士君の株がにわかに上がってきた。これ以上下がるとあれだものなあ、電撃文庫の主人公としては不適ってことになりそうだものなあ。
    • 浦島さんはかっこいいとは全く真逆の意味でかっこいいですね? そこまで行くんだったらもう止める気は無いよ。浦島乙姫は基本バカップルだし、止める必要性が全く無いけど。

 こんなものか。
 最後に、
 なんで魔女先輩が裏表紙の絵でしか登場しないのよー! なんとなく美少女の風格漂わせてる裏表紙のちび絵はいいけれどもー! はいだらー!

*1:勿論、オオカミさんは恥ずかしさで死にそう、亮士君はオオカミさんの一撃で死にそう、という風になります