感想 こむそう 『天然あるみにゅーむ! 1』

天然あるみにゅーむ! (1) (まんがタイムKRコミックス)

天然あるみにゅーむ! (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「帯で言うほどはいてないではない」。実際問題、はいてないアングルは表紙だけという見方が濃厚です。はいてないしようとしたマリーが黒い企みで酷い目にあってるし。にしても、あの帯は秀逸だったのに、買ったのが二版だった為についてないそしてこの諦念……。素直に帯のついてた時点で狩っておけば……。
 そんな悔恨はさておき。
 もっと具体的な内容に突っ込めば、それはもう「女の子わんさかコメディ」という便利な言葉をまんま適用できるようなもの、つまり女の子が中心にバタバタわいわいするもの、であります。一応、ほぼ拳法部の人たちのみ、且つ女子onlyだけ(重複表現による強調)で話が構成されていますが、あまり拳法部である意味ないよね、運動系なら何部でも問題なかったよね、と馴れ馴れしい口をきいてしまう位、どんどん拳法部? な感じに。一応、拳法部らしいことはしてたりするんだけれども、他のでも代用できそう、とか思ってしまいます。時間もサザエさん時空発動しかけているし、その辺を含めて2000年代後半の萌え4コマの典型例として例示するに非常に適した作品と言えると思います。言いすぎですが。
 見所はテキパキハキハキとした展開の早さと、キャラが多いことを利用した台詞での場の回し方。ノリが良い、と言う方が適切かしらん。とにかくパッパッパッパと進むので、それが非常に面白く感じました。まあ、わりと皆喋りすぎで画面狭い、という点もありますが、狭いながらも見せる所はちゃんと、というメリとハリもあって好印象。ノリが合えばかなり楽しめる一作ではなかろうか。合わないと辛いのかも、とは思いますが。その辺はきらら立ち読みして各々が確認すればいいよ!
 わけのわからん扇動はさておき。
 キャラ的な話をすると、メイン4人の一年生組が非常に(属性的な見方で)バランスが取れていて、上手い事考えたな…ッッッッ! と思わずにいられません。
 天然系田舎娘あるみ、ちっちゃい系ツンツンデレツンの真貴、メガネ且つポニテ且つ黒ストの完全武装の彩、巨乳巨乳とにかく巨乳でたまに暴発のマリー、と書き出したらついつい「あざといッッッッ!!」と叫んでしまいそうな取り合わせ。基本的に誰かの行動に皆できっちり突っ込んでいくのがこの漫画のスタイルなので、きちんとキャラわけしないとね! ということなのだろうか……。この辺のあざとささえ大丈夫ならわりと見ていて楽しいと思います。