感想 うおなてれぴん 『まん研 2』

まん研 (2) (まんがタイムKRコミックス)

まん研 (2) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。ただのオタの雑談。だが、それがいい。世情に向いたネタものとは違い、雑談メインで且つ漫画とかの普遍的な、お約束な話攻めてくる漫画なのは1巻から変わりませんが、今回から萌え4コマ系学園物に必須である先生が追加される、という状態に。でも、基本はメイン三人で、先生それほど出てこないですが。それでも先生が少ない出番でも異彩を放つのは、基本オタしかいない漫画なのに非オタ先生、という辺りが影響してるのでありましょう。しかも咲は染めようとしてる上級生二人が、これは染められない、と一線引いてしかもその為にこちらの趣味を隠しつつ対応してる、というのがより異彩。その為にこの漫画のただオタっぽい会話をただするのでない展開がいいアクセントだなや。
 話的な話というのは基本的に話の無い雑談漫画なので別に話するほど話はないんですけれど、なんか時間軸がサザエさん化してる、というのがトピック的には上げられます。こんな漫画だから、向いている時間軸なのかしらん、サザエさん時空。とか。つまり凸メガネはずっと高二! ……高二だよな? 結構自由人してるから、三年じゃなよな? 高三と高二ではなんかしらの差が地味にあるから、高二であるのが望ましいですっ。
 さておき。
 私がこの漫画を読むというのは基本的に凸メガネことしいなさんの無謀な百合思考を楽しむ為ですが、今回もその例に漏れず、しいなさんは百合思考でした。色々咲相手に妄想を繰り広げて一人猛るしいなさんですが、しかしこの漫画の内容としてはガチ百合ではなくあくまで話のフレーバーでしかないのがまた奥ゆかしい且つ口惜しい。基本笑い要素だからなあ。たまにガチ百合してもいいのに。これで漫画の方向性が何かの拍子で狂ってガチ百合モードになったら……、それはそれで笑うか。
 あ、長髪(ヅラ)のしいなさんは非常に良かったです。これがメインになったら……。それはそれで笑うか。