感想 氷川へきる 『ぱにぽに 12』

 大体の内容。やはりずっと高一! とみ・せ・か・け、最後でどんでん返される巻となりました。次巻から過去編に移行する、というアナウンスが11巻の時点であったわけですが、別にそんなことしなくてもよくね? 今のままでもよくね? ね? と思ってしまうのはある種の毒され方なのでしょうか。
 そんな展開が待ち構えるラストまでは、やはりいたって「ぱにぽに」な流れ。意味も無く人生ゲームしたり、子供相談室したり、ポニテしたり、わりと好き放題の回しながら、微妙なズレ且つスレ方で流れてオチるわけですが、今回は長めなのが多かったですよ。長くてもへきるのターン! なのは変わりませんが、なんだか妙なネタ度とメタ度の多目なおとぎ話編は、その妙に違わぬ面白さでした。ただ、コングのキャラ性が光り過ぎだった、とも言えますが。流石、昔からの人気キャラ(別の作品のだけど)は違うなあ。なんだこの鬱陶しい人! ついてくる意味あんのか! とか思うだろうし、実際その通りだし。コングの持ちネタ一つを、きっちり使い切る辺りが流石。
 ネタ的な話をすると上記コングと凄いタイミングの宮田ネタ(天丼)、及びプレジデントマンがツボでした。
 にしても、プレジデントマン思い出すタイミングってなんだ。そんなミラクル時間が存在するのか。プレジデントマンは心も優しいのか。後、宮田ネタはこの為に以前(10巻だっけ?)で良く分からないネタとして、ぶん回したのか、とこちら側が海のリハク効果で勝手に戦慄しつつ笑いました。
 キャラ的な話をすると、大人ベッキー(=別人)が素晴らしく良かったのに一回捨てネタかよ! お前、真田の黒いオーラか! もっと引っ張って色々出来るでしょ? してよ。してヨ0ーーッ! みたいなツッコミをしてしまいました。一応、カバー裏でフォローされてたので、それで満足します。そしてこの諦念……。