感想 娘太丸 『こどもすまいる! 1』

こどもすまいる! (1) (まんがタイムKRコミックス)

こどもすまいる! (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。保育園のお仕事、あるいは保育園のゆるい日常。まあ、保育園ががつがつカツカツしてたら時はまさに世紀末だもの、ゆるくていいんだよ。そう悟りを抱くまで時間は掛かりませんでした。イコール題材の勝利!
 見所。サンタバニー化したみく先生の性的な尻。子供と見間違われるような人なのに、それでも性的。あまりに性的。性的と特筆するくらい性的。性的。聖的っていうと神聖な感じがしますね? しませんけれども。
 性的というと同じ保育園の先生(なのにのんべぇ。いいのかそれ!)の七海さんがいきなり性的な乳、いわゆる牛乳であるという事になったのには驚きました。最初の頃特に牛乳の伏線というか、ミニマム絵とはいえ絵的に特に無いみたいな描き方だったじゃん! いきなりなんだよ! とは思えど、良く考えると少しずつデフォルメ絵でも胸が描かれるようになってたので、一応それが伏線だったんだなあ。なんて言いながら、実はその牛乳化が露見した回から丁度きらら買い始めたので、最初の牛乳で無さが逆に新鮮に見えたのは内緒です。
 で、以後七海の牛乳ネタが色んな所で使われるようになってきたのは、趣味か、作者の趣味なのか。あるいはひんぬーしかいない状態だったからテコ入れか。とか思ってしまいます。どっちにしろ上手く使われるようになってるので、その策というかテコ入れは成功だったな! と(牛乳を見られるために生まれる)笑顔でサムズアップ。
 それはさておき。横に逸れて何で買ったかの話をすると、やっぱり最近なんか安定感と言うか存在感があるじゃないですか。独特のが。それで、これなら買っても損は無いかなー、楽しめるかなー、最初の頃も見たいなー、という欲求でつい買ったのです。事の成否はダブルサムズアップするくらいだと言えば良く分かっていただけると思います。
 で、興味の対象だった最初の方ですけれど、これが意外とイイハナシダナーで存在感を出していたようで、ちまっといい話が混ざるような、ある種萌え4コマのテンプレートに忠実でした。それが、今のゆるいギャグ調ノリと比べると非常に新鮮な感じを与えてくれます。こういう持ち味もあるんじゃねえか! 何故使わん! といきなりいきり立ち&上から目線になりますが、良く考えるときらら紙面的にバランスを取った結果なのでは、という憶測が成り立ちました。そういういい話、シリアスな話方向は「クロ」があるんだから、あまりやると「クロ」に食われる、という判断なのかとか。他にも「リンボ」とかあるので、あまりいい話連打はできないのかもしれん。それだけ、ゆるいノリこそきらら、と言う事なのでしょう。皆ホントゆるノリ好きな! そりゃあ、私もイマドキ流行のぬるい会話劇を求めてきらら買ってる口ですけれど。
 で、そのいい話ではともちゃんと犬の話が色々な意味でよかったねー。といいたい所。気を抜くと自分もみく先生みたいなトラウマスイッチ入りまーす、けれどもそれでもよかったねー。こういうのを見ると、たまにはこういう流れもあってもいいよなあ。と思う事しきりです。
 キャラ的な話をすると、園児三人組がはなまる幼稚園の園児三人組と構成がだぶる気がするのは気のせいだったらいいなあ。元気、控えめ、知的、って取り上げると王道の組み合わせなだけに全く同じに見える自分の見る目の無さ! 他の部分で色々と違うけど、どうしても「元気と控えめと知的がだぶってしまった」とどこかの井の頭さん台詞を使いたくなります。精進が足りません。いかんなあこんな。いかんいかん。
 後、全くどうでもいい話をすると陽介君最近さっぱりでてませんね……。キャラが多すぎたんだ……。