感想 うおなてれぴん 『まん研 3』

まん研 (3) (まんがタイムKRコミックス)

　大体の内容。オタ系部活のある種の日常。山もなければ谷もなく、熱い展開も激しい感動もない。あるのはゆるいだべりとくすぐったいような笑いとほのかだけどどこかギャグ調の百合。ただそれだけ。それだけってわりには盛りだくさんですが。
　見所。凸メガネことしいなさんのギャグい百合。もっとこう、正しい百合をというか……。まあ、正しい百合をこの漫画に求めてないからいいんですが。いやでも、正しい百合しだしたらどうなってたんだろうな、この漫画。このゆるんだらんのノリで百合だけキビキビ。うわっ、凄いみたい！　でも、そういう漫画じゃねーからこれ！　しかもした途端にレイコが死にキャラになってくーちゃんが台頭、そこに香澄が加わって百合の四角関係になるから！　ややこしいわ！
　で、この巻で最終巻なわけですが、最終回の最終回ネタもそれはそれでいいんですが、それ以上に最後のフェードアウトがなんか無性に哀しく、ああ、接点がなくなるんだなぁ、という感慨に浸りました。なんだろう、皆違う世界で生きていくんだなあ、というか、目に見える場所では見れなくなるんだなあ、というか。自分でも未明の感情です。たぶん、きっちりと最終回！　ってせずにさらっ、と街の中に消えていかれたから生まれた感情なんだろうなあ。でもこの種にとっては理想的なendだったような、そんな気がします。またどこかで異常な仕事の速さでトイレットペーパー服とか作ってんだろうなぁ。
　ありがとうまん研。ふぉーえばー。