感想 平坂読 『僕は友達が少ない 2』

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

僕は友達が少ない 2 (MF文庫J)

 内容を要約すると、「そりゃ友達出来ねーよ!」あるいは「志熊理科という猛獣が放たれた! 逃げろー!」。理科ヤバイヤバイ理科。小鷹を哺乳類的な意味で狙う理科がいきなりキャラ立ち過ぎて、他の人が霞む。新キャラ加入だし、そっちが出張るのは正しいし、他も霞んでるとは言えど十分の出番はあるから、バランス力たけー。と唸ってみたり。
 ということで、一巻目で未加入だったマリア、理科、小鳩加入が二巻目のメイン。ですが、やはり理科のインパクトが強いよなー。と感じました。小鳩はインパクト部分である邪気眼と「あんちゃーん」は大体一巻目で済ませていたし、マリアはバカっ子でインパクトという面では弱め、と言う辺りもありますが、それ以上に理科がヤバイ。小鷹に哺乳類的な意味でぞっこん、すぐに性的な話を口にする、そしてメカ萌え(メカがやる的な意味で)という天才だからって済まされるかっ! な危険球。「ラノべ部」で言うと綾方向の危険球。この子、どこに行くんだろう…。
 そして既存メンバーは、夜空の「愛」発言、星奈の「ゲームの中に」発言と、お前ら…、と感嘆してしまう残念発言が続いていますが、残念さで言うと小鷹の秘められた残念さ、笑いのセンスゼロを通り越してマイナスな所が発現してしまいました。あれだけセンス持ち合わせてないのもたいしたものだ、と寒心してしまいます。むしろあれだけ無いのを書けることがすげーっす。ってレベル。
 話としては、「ロマンシング佐賀」と「リレー小説」が酷かったね……。これでもリレー小説するってそんなに好きなのかリレー小説。自分ひとりでは出来ないだけに、憧れのような物があるのかもしれないけど。