感想 林トモアキ 『レイセン File1:巫女とヒキコと闇少女』

 内容を要約すると、「川村ヒデオ、セカンドステージ!(ビックオー・ファイナルステージのノリで)」。ということで始まりました、ヒデオ第二の苦難。『マスラヲ』の段階でウィル子が神の仲間入りしてしまい、となるとバディであるヒデオはどうなるの? ちょっとしたことでかなり危険な事になるのでは? と思ったら神だからヒデオにくっついてなくても良くなり、且つ神としてそれなりにウィル子は忙しいようなので、代わりの精霊、闇野ノアレにバトンタッチと相成りました。見事ないなしですね? でもバトンタッチ先のが問題児というか、ぶっちゃけあんたですか!*1 って声を上げてしまうお方なので、今のところ前面に出てこないのがかえってヒデオの為になっている節もありますが。出てくる理由付近は、確かにそんなこと言ってたね、っていう納得はあったので、いいチェンジだとは思います。
 さておき。ヒデオ第二の人生は宮内庁神霊課にて睡蓮に投げられ、ほむらさんに脅され、千影にドSを発揮され、ウィル子とノアレに弄ばれる。そんなこんなで社会人生活を謳歌しておられます。この本内では後半に至れば至るほど神霊課? って感じになっていますが、それはそれ。関東機関の人が日本がギャルゲー的な意味で汚れたとかハラハラ泣いてたけど、それはそれ。鈴蘭が昔の清さはどこにいったのかと疑問を覚えるくらいに朱に交わり過ぎて元の朱より真っ赤っかですが、それはそれ。最後に殊勝な事言ってても真っ赤っかなのはそれはそれ。ホント、鈴蘭はどこへ行ってしまうのか。昔より今の朱に染まってる方が輝いてるんだから仕方ないんだけど。
 仕方ないというと、翔香さんが行き遅れ気味なのは仕方ないけど、最終的に貴瀬にもらってもらうから、というのは仕方ないとか以前の問題でいいのか、貴瀬。みーこさんがOK出してるならいいのか。いや、それでいいのか、貴瀬。というか、あまりに唐突のカップリング宣言に面食らってしまいましたよ。後々の伏線なのか、それとも勢いで書いてみたのか、元々そのつもりだったのか。相も変わらず不明でありますな。

*1:ノアレってところで察せ