感想 G=ヒコロウ 『×××のゴアちゃん』

×××のゴアちゃん (メガストアコミックスシリーズ No. 279)

×××のゴアちゃん (メガストアコミックスシリーズ No. 279)

 大体の内容。「あちらこちらの寄せ集め、だがその味はヒコロウ味以外の何者でもないのであった」。ということで、いつも通りというか、あっちこっちで細かく描くG=ヒコロウ漫画ではありがちなアソート状態となっております。連載たって期間も短いし、1P漫画とかワンカットとかが主なので、そりゃストーリーなんて書いている暇が無いわ! となるのは理の当然。それゆえ、基本ワンパンインパクト勝負、カットとかもガチャっとした絵でなんだ? って思いにさせる、そういうものがただひたすらな愚行するのが躁的に繰り返されるわけですが、見る方もそういうものだ、が染み付いているので大体見ていてその躁行動が逆に安心してまいります。さすが、躁漫画の極北!←今つけたレッテル
 さておき。
 実録漫画家漫画としての『ボルツさんの×××』、『ヒコローさんの×××』の人生迷走っぷりも見所の一つ。『ここ10年分のヒロシ。』も大概大丈夫なのかと思う実録漫画家漫画でしたが、こっちのあまりにそれはありえるけど、ありえて欲しくない感じ、と言うのに比べるとまだ安定感があったんだな、と思わざるを得ません。なんなんだその人生、とか思ってしまう、おかしな日常。なかでもやっぱり夢に出てきたというユガミちゃんこええええええ! 普通にホラー過ぎるますよ。映像化出来るってのはこういう時強いよなー、と思わされる狂気的な映像でした。これでもまだ記憶で描いてるからマイルドなんだろう、と思うと本人にとってどんだけ恐怖映像だったんだろう、と思いを馳せるのでありました。この辺とか、都市伝説とかは、その持ち味のガチャっとした絵が有効打ですよ。
 あ、2P漫画だったら『ケイ×ドロ』と『ギドララ』が好みでした。これもインパクト勝負だけど、なんか終わり方がせつねえじゃねえか…。