感想 伯林 『まじらぼ 1』

まじらぼ 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

まじらぼ 1 (ヤングチャンピオン烈コミックス)

 大体の内容。「女の子わんさかなんだけどコメディー!」。なんで「なんだけど」なのかは、この漫画が伯林漫画だからであり、つまりどういうことかと言うと萌え絵タッチなのにグロかったり、変人しかでてこかったりなので、女の子いっぱいでキャキャウフフな場面はあってもラブラブな展開にはならない、ということであります。とはいっても、普通の漫画なら変人相手でもラブラブウフフな事は起きたりするものですが、今作では全くそうはならないという予防線として、主人公が作中一番変に、具体的に言うとイモになってしまっております。イモ、というのは所謂田舎者の意味合いではなく、そのままの意味、つまり食い物として高名な“芋”ということです。そりゃ恋愛とか発展するわけねーだろ……。ということで変な研究員たちが不老不死目指してだいぶ遠回りな変な事をするだけの漫画として、ぶれ要因になる恋愛要素を排除*1して、その分エロ要素もたぶんに含んでのスタートと相成ったのが、この『まじらぼ』なのです! まあ、一言で言うといつのも伯林漫画が4コマ漫画でついでにエロ足し、って言ってしまえば終わってしまうんですが。
 さておき。
 エロ要素大追加が今回の伯林漫画『まじらぼ』のトピックで、具体的には風呂大増量なわけですが、どうしてそうなるか、というとやはりイモが関連しており、つまり元が男子でも、今はイモなんだから別に見られてもいいじゃないか、というわりと納得出来る*2理論で女性面子しかいない本気ラボの面々と風呂を一緒にするので、風呂シーンが多い、という運びとなっております。まあ、ビーチクは見れない仕様ですけれども。でも伯林絵での露骨なエロ、ってのはなんだかとってもありがてぇじゃねえか……。(泣)
 さておき。
 この漫画も伯林漫画なので、変人がしこたまなわけですが、登場人物オール変人(一部イモ)でさわさわと出てくる為、伯林漫画のいつものお約束、キャラが多くなって掘り下げ面と出番面が怪しくなる、という癖はこの漫画でも健在で、しかも相当早い段階からキャラ増やしたせいで元より微妙にキャラ性が薄かったマリアさんのキャラがどんどん怪しくなっていくわけですが、それでも今までの伯林漫画からすると、微妙なキャラは少なくなった印象です。ほぼ皆が問題行動して、イモを困らせる、という様式美。そういう意味でいつもの伯林漫画で安心の出来だったり。というか、4コマ漫画の方が適正あるのかもなあ…。

*1:伯林漫画で今までにその要素があった記憶は無いですけれども。

*2:そうか?