感想 浜田よしかづ 『つぐもも 5』

つぐもも(5) (アクションコミックス)

つぐもも(5) (アクションコミックス)

 大体の内容。「大決闘!」。決闘確定から3回、更に本決闘に4回と時間をきっちり掛けた分だけの甲斐はあり、非常に見ごたえのある決闘となっております。正直に申しまして、これで決闘がしょぼかったら怒り心頭に発するぞ! くらいまで期待値が上がっていて、それを制御するのに大変だったのですが、その期待にきっちり答えてくれました。最初に見せてきた相手の持ち手札をどう制するか、から始まってターンが行ったり来たり、そして最後にどちらも死力を尽くす形になった所でかずやに新たな力が! ってもう王道。もう、バカ。と呟かざるを得ない熱い内容でした。理的な所がきっちりしすぎてると感じるかもしれないんですが、逆にそれゆえに高いレベルの計算高さを味わえる内容ともなっておりますよ。
 さておき。
 見所は上でも書いた理的な決闘の内容もですが、この漫画は『つぐもも』なので毎度女性陣が裸になる部分も当然見所です。今回はそんなの入る余地ないやん! と思ったら本誌版で描かれたエロ話が今回のエロ回ですよ、っていう当然のような体面で登場。さっきまでの熱い調子から今度は男の子の部分が熱くなる展開になってしまっておりました。最初のページからもうそれは全力疾走で、ある程度これが来るのが分かってる単行本読者でこの置いてけぼり感では。これがコミックハイ本誌でいきなり挿入された時の読者の人の気持ちは如何許りだったろうかと変な老婆心発動せざるを得ません。ちなみに、更に読んでいくと更に酷くなっており、人によってはかずやめ、ぐぎぎ…っ、ともなろうし、人によってはかずや…、哀れ…、ともなる異様な状態になってしまって、更にこれをいきなり読んだ人がこの漫画手に取るんだろうか…。と不思議な気持ちになるのでありました。でも、そんなとこも含めて、この漫画だから、見所ではありますよ。