今月のまんがタイムきららチェックポイント

 いつも通り長いので格納。

先に総評

 今回はいつも通りの前衛、ゲスト攻勢の中衛、地味ながらも安定の後衛という基本スタンスはそのままに、新連載加入+最終回告知を混ぜ込んだ、あわただしい誌面となりました。
 前衛の安定感の高さは『ふおんコネクト』、『けいおん』があった黄金期に比べれば減じてはいるものの、それでもこの雑誌を引っ張っていくには十二分のパワーを感じます。新規前衛である『チェリーブロッサム』、『≒ニア・イコール』、『ましゅまろ×タイフーンッ』の成長も良く、新たな前衛感、というものが出来つつある印象です。
 中衛、後衛はゲストの塊のような状態のままなのが、いつも通りおしいですが、中衛の顔化してきた『三者三葉』と『うちのざしきわらしが』の高い安定感、後衛のいつもの面々である『まーぶるインスパイア』、『かたつむりちゃん』 のいつも通り感がそれによって際立つ形に。この辺りの手堅さは強いなあ、と感嘆してしまいます。
 ゲスト攻勢では『かいちょー☆』が次の新連載枠に加入という告知があり、一つ頭抜けた形となっていますが、他にもゆるいギャグノリという当世代らしい『ふたり。』や、ゆるぺったりした独特の雰囲気が印象的な『狸と狐の化け合戦』などもあり、中盤以降が若干ふわふわしてるいつもよりも安定した誌面感を見せてくれました。
 新連載の方は『けいおん!』が作った天下餅の後釜という印象を持ってしまうのは、題材がライブなので致し方ないところですが、それでも楽しそう、という雰囲気は十分に保持されていたので、この一回以降が非常に辛そうな出オチ感を乗り越えられるかに期待したいところです。
 最終回告知はここ半年の展開が折りたたみに入ったのを感じさせられていた『うぃずりず』と、ここ三ヶ月で一気にシリアス度を増していた『境界線上のリンボ』の二つ。前者は積み上げてきてたのでやや予想通り、想定通りなのでああやっぱり、で済みましたが、後者は……。唐突です。こういう話に振れる漫画なので、そういう方向に向いていたと気付きませんでしたよ。くぅ…。

個別チェック三連弾

  • 『あっちこっち』
    • 三回かけて行われた学園祭劇は、前二回の積み込みがこのラストに効いてきて、手加減なしのパワープレイなニヨニヨ感を叩き込んでくれました。正直、前二回がやや弱いと感じていたんですが、ここに向かって積んだってんなら納得しちゃいますよ、このパワー。長尺ってやっぱり要る時は要るんだよなあ、とかなんとか。
  • チェリーブロッサム!』
    • 日吉妹登場。ほぼヤンデレというか、デレてんのかなんなのか分からないので多分ヤンヤンです。日吉の周りの女性陣は幼馴染以外は大体困った人なんだよなあ。綱島先輩は脳筋だし、大倉山先輩はビッチだしなあ。お近づきになれるとしたら、幼馴染の人が一番無難だよなあ。
  • 三者三葉
    • 恩返しは現ナマ、と超速で想起する葉子様不憫…。そして山Gはなんかいい目に遭ってるのはどういうことですか。陰日向に咲くのがお前のキャラポジションだろうが…!

今月のワンワード

じゃあ みんな来い

  • ふみちゃん、男らしい…。