感想 三家本礼 『血まみれスケバンチェーンソー 2』

 大体の内容。「血しぶき大増量! エロもあるよ!」。チェーンソーでぶった切りがデフォルトなので、基本的に大増量。というかたまに滝のように血が噴出するんですが、あれはなんなんでしょうか。グロ映画でちょっとありえないような血の出方する、その辺のオマージュってやつでしょうか。後、エロ要素。これ、ぬとぉとか必要だったのか、別にエロいらないんじゃないか。グロだけで押すのはエログロに反するかしらん。とか思ったんですが、それがこの巻の後半の展開に効いてきてるのを見ると、あってよかったエロ要素、と思うのでありました。エログロは世界の文化だなー。
 さておき。
 見所。どんどん変態発想度が増していく敵側。ゾンビ忍者とか、首in大型人型メカとか、どう考えても頭おかしい。流石にマッドサイエンティストなネロ様ですが、ややレベルが高まりすぎでしょうか。出来が不出来ではあるけど、いろいろとギミック仕込んでる大型メカとか出来るってどんだけですか。というかゾンビと忍者が混ざるって日本は寛大だなー、とか勝手な事を思う。それと相手取って一歩も引かないんだからギー子の精神力は凄い。普通は恐怖で萎える敵ですよ。
 一方でギー子のチェーンソーも変態度が高まってまいりました。刃が飛ぶってお前。で、どこで改造したんだこのチェーンソーと常々思っていた部分が今回開陳され、学校の機械工作部が改造した、という事に。ネロ様といい、どんだけ科学力高いんだギー子の学校…。そしていいキャラだなー、と思った仙崎部長がバトルに参戦。科学者なら一度は言いたい「こんなこともあろうかとー」を連呼して大型メカと丁々発止*1してる様を見て、無駄の無い配置というものに感じ入ったりもしました。ギー子にまずい薬とかやばいの打てない*2のを、仙崎部長達にする、という仕方もされていて、ますますその思いが強くなるのでした。ホント、無駄なくであります。

*1:と言ってもしてるのは時間稼ぎで逃げ回るだけ。

*2:打ったら話が終わってしまう。