感想 大和田秀樹 『ムダヅモ無き改革 5』

ムダヅモ無き改革 (5) (近代麻雀コミックス)

ムダヅモ無き改革 (5) (近代麻雀コミックス)

 大体の内容。「ついに地球の命運をかけた頂上決戦!」。その前の修行編と言うか、イタコ戦の寄り道感は相当のものでしたが、そんなに長く引っ張らなかった方なので、まあ、いいでしょう。と何様調で言ってみます。とは言っても、ロンメル戦はなんだったのか、という気もしますが。そりゃあ、それが無いと一旦小休止できなかったんだから、それをちゃんとやるのはむしろ好感度が上がる部分ではあります。でも、あんまり必要ないのは代わりないわけで…。
 そんなことはさておき。
 とうとう始まった頂上決戦は、ジュンイチロー側のおひきがまさかの人外、というかアシモという斜め上からスタートとなりまして、しかもそっからおひき対決の形に。アシモ側とトリスタン側のキャラの積み上げがどちらも無かっただけに、ここに来て急速に積み上げられるわけですが、アシモ、ロボのゆえにいかさま機能満載で追い詰め、そしたら窮鼠が猫を噛んでスーパーアーリア人二枚という盛り上がり方に。正直、おひきなんて捨てキャラだろう、とか考えていたちょっと前の自分に喝を入れてあげたいですね。こんなに端の話で盛り上がってどうする、って気もしますが、それはそれということです。これで対戦相手側も積み上がるものが積み上がるだけ積み上がり、ついでに対スーパーアーリア人とか吹かしだしましたが、どうにもそっちはどうにもならない道のような魅せ方で、以下次巻! となって、どうなるんだろう…。元より地球帰還は無理の流れだけど、それ以上に何かあるのかしら…。
 後、ゆかりさんがいきなりヒロインっぽくなったのは一体どういう事なんだろう。女っけ無い漫画だからって、無理やり入れ込んできたのかしら。最終が近いのに、なんでそんなてこ入れを今更…。