感想 井上堅二 『バカとテストと召喚獣 8』

バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣8 (ファミ通文庫)

 内容を要約すると、「明久もげろ」。やや冗談調で書きましたが、実際そういう内容だから困る。
 前巻の流れでエロピンクこと姫路さんが明久の家にしばらく逗留の運びとなり、それがばれないように、としていてもまあ明久はバカなので迂闊行動でばれて異端審問会を敵に回す展開となるんですが、途中でアキちゃんとわりと本気でチュッチュしたい人玉野さんが絡んできて話が大鳴動。更に美波達にまで命を狙われる事に。この辺りの明久の墓穴掘り能力の高さが際立っておりまして、つい<墓穴掘り人形>って名前を『ホーンテッド!』から引っ張ってきたくなる程の大墓穴を、今回掘っておられました。そこから話が大混乱になるんだから、マジどんだけの墓穴掘ってんだよお前…。
 さておき。
 今回は姫路さんが大フュ―チャーだったんじゃね? というくらいに姫路さん押しが強い回となっております。明久の使ってる布団の匂いをついつい胸いっぱいにしてしまう辺りまではまだ微笑ましい――正直言うとやや引き気味でしたが――んですが、あまりに明久がニブチンなので薄着で身体ラインを見せ付ける策に打って出るに至っては、それでもあまり良く分かってない明久を殺りたい気持ちになる異端審問会の気持ちが十二〜十五分に判りました。頭でなく、心で。これが、嫉妬の心なのか…。そして、この巻の最後…。でたよ、明久マジックが!(違) これでまだ好意に気付かないとかだったら、マジ殺戮の嵐が学園に吹き荒れる事間違いなしの一大イベント。基本的にバカ話の回だったってのに、ここに来てかなり大きな節目では無かったかと思います。うん、9巻楽しみだ。早く読もう。