感想 カトウハルアキ 『ヒャッコ 6』

ヒャッコ ? (フレックスコミックス)

ヒャッコ ? (フレックスコミックス)

 大体の内容。「ま、祭りだ!(320G)」。体育祭でフリーダムにサバゲーという時点で祭り感溢れておられますが、いやなんでサバゲーやねん。という冷静な突っ込みはこの際封印でいいんじゃないでしょうか。それくらい皆さん活き活きとサバゲーに青春の一ページを捧げておられます。まあ、焼肉食い放題が掛かってるからですけどね! だって、若い時分は焼肉って魔性の食べ物やん? 権謀術数だって使いたくなるやん? 傭兵だって雇いたくなるやん? ということで、権謀術数組が暗躍、と思ったらなんか簡単に負けたよー!? 正直に言えばおいしい負け方でしたけどもね。傭兵組が代わりに大活躍だったので、見てる方は溜飲下がりっぱなしでしたよ。狐嫌いじゃないけど、こういう時に陰で暗躍よりは面と向かって戦ってる奴らを応援したいじゃないですか。そして、いつも通り無茶スキル発動する獅子丸。BB弾とはいえ木刀でどうにかできるもんなんですか! でも、出来てるからなあ。やっぱ無茶だなあ、獅子丸。
 さておき。
 後半は学園祭に向かっての話ですが中途で終わってるので、その話は7巻目の時にするとして、今回どばっとキャラ増やした件について話すとします。と言っても、自分的に好みー、なのは生徒会の
右代さんが非常にですな。狐の悪い顔に胸キュンしてるという、ある意味趣味悪いけどある意味趣味が良いですね、お嬢さん。その後お仕置きされるのを胸キュンしてるのが更に倍! と個人的に好きなキャラ道を駆け上がってくれましたとかなんとか。
 そんなわけでサバゲー編はとにかく今まで出たキャラを上手く絡ませて仕上げた見事な仕事の中に、こういう新キャラをちまちまと混ぜていく様が繰り返しますが見事なんですが、一方で学園祭編のクラスの皆を全員描いてしまおう! という動機を、それらのキャラ出しを催しを何をするかという話だけで終わらせつつ、ああ、こういうグダグダあるよな、と思わせる手管に昇華する辺りがやっぱり見事。しかし、今後これらキャラが全員活用されるだろうか、と思うとたぶん今回だけの技であろうなあ、とも思えますが、さてどうなるやら。