感想 あらゐけいいち 『日常 6』

 大体の内容。「今明らかになるけど良く分からない、囲碁サッカーの全容!」。他にも中村先生女の人だったの!? とか、ウッドキューブネタは安牌にも程があるとか、伊達かよ! とか、色々あるんですが、それでも囲碁サッカーの全容の前には全て前座。形無しであります。
 日常の101にて明らかにされるその囲碁サッカーの全容とは、と問われると言葉では全く説明しようが無い、というかなんなんだお前ら、としか言えません。口にする事はできるけど、しても全く伝わらないという自信がありますよ。だって逆立ちしつつボールを足に挟んで、その対手は敬礼の構え。それで何かやってるというかとりあえずそのままの体勢。なんなんだあなたら。そして解説の人(何の前触れも無く突然登場)が解説するにかなりハイレベルの攻防らしいですが、片や逆立ち、片や敬礼の形の何を持って高度なのかさっぱり分からん。そして迷言「ヒットラーになろうとしている!」 いやホント、何をしてるんですかあなた様方。もう単なる奇行以外には何にも見えませんよ? そしてそこから最終的に形が変わって最終奥義が出て決着となりますが、いや、何をなさっておられるんですか、貴殿らは。と、どんどん崇高な光景に見えなくもなくなってくる『日常』マジック炸裂の回となりました。正直、名前のインパクトだけで何をするかとかはしないで行くんじゃないかと最初思っていた囲碁サッカーでしたが、それが徐々に明らかにされ、でもやっぱり試合とかはしないで、この瞬間のノリだけで終わりだろう、と思っていたのがここまでに到達するとは。驚きを越えて涙が出そうです。出ないけど。
 あ、後みおちゃん大暴走の日常の104も無駄な勢いしかなくて素晴らしかったと思います。本当に無駄なんだけど、ただひたすらあるこのアグレッシブスピード感は、『日常』の味の中でも最も濃い味だよなあ、とかなんとか。