感想 桜場コハル 『そんな未来はウソである 1』

そんな未来はウソである(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

そんな未来はウソである(1) (KCデラックス 週刊少年マガジン)

 大体の内容。「見よ、アカネちんの面倒見スキルの高さを。」 この子、本当に一人の孤独時間を持ちたいって思ってるのかしら。まあ、今の所は思っているようだけれども、そう嘯くわりにはミツキの面倒をきっちり見たり、高山君をミツキに斡旋業し始めたりするし、その影響で更に他の人とも関係持っちゃうしなあ。その点、巻き込まれ体質的なものから考えても、この漫画のメインパーソナリティはミツキより確実にアカネちんです。今、私の中で大決定したので、他人がどう言おうがアカネちんこそ主人公であると言いますよ。どうでもいいですね?
 という事で、桜場コハル漫画初挑戦、アニメ『みなみけ』は知悉しているとまではいかないでもそれなりに知っていると言う程度のレベルで挑んでみましたが、アニメでもあった、普通の日常描写の本当に普通な事の素晴らしさよ。この漫画では特殊能力がある女子二人*1が基本で回る漫画となっていますが、その特殊能力の使い方があまりにさりげなさりんぐで、その子達にとっては単なる自分の一部としてある、というのが詳しく描かれてないのに分かってくる見事さに感服仕った。そして、単なる学生生活も、片や友達が出来て輝かしい、って程じゃないけどまあ薔薇色、片や面倒な事になって暗色、とは言わないまでもちょっとくすみ気味、という対比のようなものも、感じてみたり。まあ、どっちも色彩の度合いは同じくらいなので、一見同じに見えますが。
 キャラ的な話をすると、最初に書いたようにアカネちんの面倒見スキルってなんであんなに高いんでしょうね。一匹狼してたタイプだったはずなので、自然と身に付いたわけでもないだろうし。元から潜在面倒見スキルが高かったんだろうか。やや横暴な所がまだスキルの経験値が足りてない証拠、とも言えますが、それはおいおい高まっていけばいいわけで、となると、このまま面倒見良く高山君とミツキの結婚をプロデュースしていく事になるんでしょうか。一匹狼どこ行ったよオイ。でも、そんなアカネちんが愛おしくみえます。イイコダナー。

*1:未来が見える子とウソが分かる子