感想 nino 『まじん☆プラナ 1』

まじん☆プラナ (1) (まんがタイムKRコミックス)

まじん☆プラナ (1) (まんがタイムKRコミックス)

 大体の内容。「魔人来たりて何もしねーっ!?」。ランプの魔人が手に入ったぞ! しかもぺたん子! といううらやまC(死語)シチュエーションにも関わらず、その魔人が願いの叶え方すっかり抜けてしまってる上にいつの間にかただの食欲魔人に変貌してしまっているという大惨事的展開が、この一巻の大体の内容。その中でもあっちやこっちやで人外女の子(冬将軍とか)とか幼馴染ツンデレ(ややギャグ調)が主人公のナチュラルボーンジゴロっぷりに大爆裂する漫画でもあります。基本の色調はきらら系なので当然コメディなので、ゆるーくまたーりと楽しむのが基本姿勢。それでも他との差別化はどうか、となれば当然これは強度のあるキャラ物としての側面を見せ付けてきます。特にこの巻範囲内ではパワフルおかんと幼馴染ツンデレのパワー強度に寄っている部分が結構あったり。
 というか、おかんが鮫とか人外とかに普通に当たって普通に勝つ無茶っぷりがパワフルすぎて素晴らしく麗しいんですがどうしたらいいんでしょうか。人妻スキーには堪えられない頼れるおかん度ですよ。こんなおかんが欲しい、と思ったのは鈴城芹家族ゲーム』のゆきえさん以来です。ビバ、おかん! ツンデレ幼馴染も大分宜しいですね。ツンデレが一周回って単なるギャグになってる辺りが素晴らしい。もうそこまでツンデレは昇華されている、というのが見て取れて大変為になります。ギャグ調とはいえ本人はいたって真面目にツンデレなのが、いじらしいと言いますか。後、教頭もいいですな。なんともサドエロい。出番少ないけど。ああ。こんなサドならありかもしれない…。エム属性無いけど俺。
 え? 魔人はって? なんかいきなり登場した割にはかなり初手から普通にいる扱いですよ。ここまでなし崩しもなく普通にいるって逆に才能じゃね? レベルの普通にいる存在です。一応、色々と設定的な意味でいるのもタダじゃないそぶりが仄かに匂わされていながら、でもやっぱり普通にいる扱い。馴染みが早いってレベルじゃねーぞ! そして馴染み過ぎて存在感が薄いという罠。あまりに自然にいるので空気レベルが高いといいますか、なんかいて当然だけどいても特に何するわけでも、というのがやはり問題なのでしょう。願いの叶え方忘れてる、って話すら普通に忘れられてるし…。一応、フォローというか願いかなえないといけない、んだけど? という謎フリはして、以後に橋渡しされてはいますが…。まあ、プラナはそんなタイプだから、他が目立つのもやむなしですな。