先に総評
今月号の二つのメインイベント! それは100号記念と『棺担ぎのクロ』の帰還! ということでそれを主体に語っていきます。
まず100号記念は小冊子付録。これは他きらら作家の方も寄稿する豪勢な仕様で、且つきらら本誌ではお目にかかれない今回だけの奔放なネタが持ち味。特にムギの侵略物語(?)のかきふらい『一富士二鷹三なすび百ムギ』と、あるみが縮んだ!のこむそう『-100cmあるみにゅーむ!』は通常ではありえない話だったのでなかなか眼福。特に後者はそれでも周りの反応が通常と大して変わらないという辺りに『天然あるみにゅーむ!』の力強さを感じた次第です。\すげえ/ 他はざら先生の100問100答はマジ俺得だったのでいいぞもっと他の人もやれ。
もう一つのメインイベント、『棺担ぎのクロ』帰還の方は、かなり昔の前回からの続きと今回初めての方向けという折衷案だった印象。しかし、この漫画の持つ味わいはたっぷりと含まれており、ここから始まるミラクル、具体的に言えば新たな客層取り込みに十分な力を感じました。いやまあ、欲目ですけれども。
そんなイベント込みの今号では、掲載順もガタガタとしていた印象。いつもなら前衛を張っている連載が中盤に後退するなどが、波乱要素となっておりました。というか、『天然あるみにゅーむ!』と『しかくいシカク』が中盤とかどういうことだってばよ! そういう時点で今回は大波乱があった回だったと思います。その中にあって前衛後半ながらもがっちりとはまり込んだ『うちのざしきわらしが』の今後は明るいのかもしれません。
個別チェック三連弾
- 『あっちこっち』
- 『チェリーブロッサム!』
- 『箱入りドロップス』
- 二学期初日、だらだらと公園で時間を消費する雫&陽一。いやこれデートだろ! 登下校じゃないだろ! という思いに囚われますが、雫さんが何もかも新鮮に見ているのを見ると、なんだかほっこりとさせられるものが。初々しいキャラというのはいいなあ。しかし、桂木さんの昔ってどんなだったのだろうか…。今でも結構尖ってる感じが出る時あるのに、それでも丸くなったとか…。ひょっとして狂獣?
今月のワンワード
- 『しかくいシカク』より。
あの日見た花の出所を僕達はまだ知らない。
- 漫画内ではネタを緊縮しているというざら漫画らしくないようなアトモスフィアのある『しかくいシカク』ですが、題名では色々とネタ飛ばしているのでそういう意味ではそっちを映像にしない、というテクでマジアニメ化狙っているんだな、と思わされる光景です。