今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2012年9月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 今回は一年生組で映画を見に行こう、という程度のお話を軸に、そこで起きる小さなバタバタを見せていく回となっているかと思います。この漫画の分かりやすくズバリなコメディ調とゆるめの絵のほんわかな可愛い表現の組み合わせが一番出るのが、まさしくユタカなのは確定的に明らかなわけで遥かに良いですが、今回もまさにユタカ無双。端々にトオルンやミホリンの可愛い面白い部分も混ぜてきますが、今回ばかりは主役はユタカであります。特に、最初のページのチャイナで目が開いたー!のユタカなどは胸がユタカで最高でありました。そうそう、ユタカはこんな感じなんだよ! って内容と関係なくないか!?

ハトポポコ『平成生まれ』

 今回は佐藤さんが風邪をひいている、というのを一応の主軸にしつつ、後はいつもの通り皆がボケている展開となりました。特に風邪をひいているのに色々頑張りすぎて悪化する佐藤さんの姿はお笑いだったぜ。でも、中川さんに抱きつくのはちょっと待たないか。それは俺がすることだから!←違います大変違います風邪でもひいて熱でもあるのか
 それはともかく、今回の藤井さんはやはり馬鹿でした。馬鹿というかバカでした。ビルから飛び降りて大丈夫になりたい、とかどう考えてもバカでもう、バカ。吉村も足鍛えないとじゃないから。鍛えてどうにかなるもんじゃないから。バキでだって大変そうだったし、藤井さんに出来る事じゃないよ! でもバカだから直ぐ忘れるんだろうなあ…。それだけが救いだ…。

☆画野朗『もこもこBOX』

 古いテレビの底に、教師になる、という夢を書いた二人の話がかなりじん、ときたりする今回。基本的にプリミティブに可愛いってこうだろ、ああん!? というのを叩きつけてくる漫画が『もこもこBOX』なわけですが、ちょっと古いテレビに打撃を与えて動かそうとかしてる時にコミカルさを見せたかと思ったら、このなんともイイハナシダナー。単純にかわいいだけではないけど、でもかわいいだけだ! そんな戯言すら思わされる出来事でした。ホント、不思議な魅力があるよな、この漫画。