感想 空木あんぐ 『聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会タベルナ 2』

聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会 タベルナ WIN SELECTION 2 (バンブーコミックス WIN SELECTION)

聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会 タベルナ WIN SELECTION 2 (バンブーコミックス WIN SELECTION)

 大体の内容「調理部登場!でも、やっぱりボケっボケ!」。今回、対立組織と言うか料理研究会がスー先輩の為に解散したあおりで出来た調理部の面々(総勢2名)に対決を迫られますが、実際それが今後の規定路線になるか!?と思ったら全くそういう事は無かったぜ! という展開を見せる。それが『聖ジョルジュ女学園暗黒料理研究会タベルナ』2巻なのです!
 と言う事で今回登場する事に相成った調理部のヒカルさんと嶋さん。一方は分かりやすいツンデレ、一方は分かり難い腹黒、というキャラ付けで、基本4人ではお見せ出来なかった範囲を網羅するという見事な配役と言えます。ついでに二年生組という枠組みも出来て、登場した対決回の後のスー先輩達の修学旅行回に向けて綺麗に向かっていけていたのもワザマエ! この辺のキャラ増強の巧みさがこの漫画の良さ、強みと言えましょう。配役上手いぞ!(トントン
 さておき。
 今回では文化祭回、カラオケ回、ヒカルさん達とクリスマスデート回と良い回が続きました。文化祭回はその前段階も含めて楽しそうアトモスフィア。サクヤさんが色々と不遇過ぎる辺りもポイント高し。肩!肩! へそ!へそ! 執事!執事! と皆のお姿も素晴らしかったかと思います。
 カラオケ回はレンゲさんのいつも色々凄いけど今回も凄い一面が発露される回。バリバリのカラオケラーでアニソンを完璧に歌うレンゲさんの姿はお笑いだったぜ。でも、一番凄いのはアイちゃんの豪食。トーストが口の直径より小さいから平気! って軽く意味が分からなかったですが、この回の大オチでああ…。と理解出来ました。相変わらず無茶苦茶すぎる…。
 ヒカルさん達とクリスマスデート回は、あえてその流れがエサスタ! という組み合わせでデートしていく形だったのが素晴らしい。外すのもいいけど、やっぱりそうなるよな!となるのがなるのもいいですね。ヒカルさん、良かったな…。良かった、良かった、のか?
 さておき。
 キャラ話するとやはりヒカルさんの不遇さと百合っぽさとツンデレっぽさが絶妙のバランスであり、サクヤちゃんに強大なライバルが! と慄くなど。とはいえ、メイン不遇は当然のサクヤちゃん。今回もあちこちで不遇を晒し、これでもかと不遇でありました。熱で休んだ時とかはやっと平穏が、と思ったらやっぱり酷い目にあってました。あれ、どうやって食べさせたんだろうか…。バックドロップされるくらいだから大変な事だろうけど…。そういう部分でも不遇なサクヤたん…。そこがまたいい。
 とかなんとか。