感想 タチ 『桜Trick 1』

桜Trick (1) (まんがタイムKRコミックス)

　大体の内容。「恋じゃないけど、大好き」。きららミラク作品単行本化第二段、その初陣を飾るというか自分が最初に読んだのが、この『桜Trick』。どういうお話かと申しませば女子高生になった優さんと春香さんが、キャッキャウフフと学生生活を行い、その中で、友達だけど友達じゃない、そんな領域でちゅっちゅちゅっちゅするものです。ミラク誌で最初に読んだ時は島耕作顔で「えらい事になったぞ…」と戦慄のガチムチ皇帝したものですが、それが続き、単行本になって見れば、そのキャッキャウフフ成分、ある意味リア充成分の高さにくらんくらんと来るものが出てくるようになりました。実際、ちゅっちゅする場面は毎度必ずあるけどずっとやってるわけじゃないので、連なってみれば当然そっちよりキャッキャウフフが目に付くのは道理と言えましょう。とはいえ、やはりちゅっちゅする場面の衝撃度は半端ではなく、なんか居た堪れない気持ちにすらなったり。そんなJKが恋じゃないけど、恋じゃないけどちゅっちゅする漫画、それが『桜Trick』なのです！
　さておき。
　ミラク誌において、この漫画は一種異端と言える立ち位置ではないか、という持論があったりします。初期連載陣の中でも現代JK物は何個かあったんですが、どれも普通に単行本出るまで続く事はありませんでした。『GnA』も現代でJKですが暗殺者ですからね。そういう特異な舞台設定がミラク誌には多いんですが、そういうのがほぼなし（学校が優さん達の世代で廃校というのはある）というある種普遍性がある作品がミラク誌にいる、というのはそれだけで異端と言えるかと思います。そんな普遍性があるのにそれが異端性をなっているのが、『桜Trick』の面白い所。でも、（自分の勝手に思っている）ミラク誌の基本、どんな状況でも女の子は可愛い！　と言うのは十分に付帯されていると思います。他の漫画のように飛び抜けて違う、ずば抜けて違う、という事は無い、むしろキャラ造形なんてのは良くある形とすら言えるものを持ちながら、それでも女の子は可愛い！　をきちんと体現しているからこそ、安定感のある連載展開を持っている漫画になっているのだと、言えるでしょう。
　さておき。
　にしても、キス描写はなんとも言えずエロいですよなあ…。ミラク誌にはエロ方向のが少ない、『純粋欲求系リビどる』があるくらい。と言える状況なのも、キス描写がエロス！（(c)佐天さん）なこの漫画が安定連載な理由している理由なのかしら。とも邪推出来ます。なるほど、エロスは大事なんですね！←わりとどうでもいい結論