今月のまんがタイムきららチェックポイント(2012年10月号)

先に総評

 今月号の最大のポイントは、やはりというか、『少女公団アパートメント』の終了でしょう。特に波乱のある漫画ではなく、その終了もちょっとした事だけど色々出来るようになったちささんが、ちょっと失敗しながらも色々こなしていく、という微妙に成長を感じさせつつ、でもそれほど変わってはないなあ、というゆったりとしたものであり、この漫画がきららのゆったり枠というものだったのだなあ。そんな事を思ってみたり。ついでに、この漫画が連載されていた二年が、きららには激動の時代だったのだなあ、というのも、現在の連載作の移り変わりから感じいったりも。思えば遠くに来たものだ。そしてこれからも進んでいくんだなあ。
 そんな連載作の変化の一つとして、今回はゲスト上がりの『すいまさんといっしょ』が加入しました。加入しましたね。正直それ程好きな作品でないので、連載になったんだなあ、くらいしか出てこないですよ。でも、絵柄の可愛さとふみんさんの愛らしさは素晴らしいと思います。素晴らしいと思います!
 さておき。
 今回の掲載順などを見ると、やはり『天然あるみにゅーむ!』が地味に中盤にいるようになっている形、『チェリーブロッサム!』が最前衛に居る事、そして『箱入りドロップス』が前の方にいる形、というのを見ると、やはり時代の変化というのを感じたりします。特に『天然あるみにゅーむ!』の掲載位置の不安定さは色々と切ないものを感じたりも。『ゆゆ式』アニメ化という事で、時代が、潮目が変わってきているのかなあ。そんな感じも。

個別チェック三連弾

  • 『しかくいシカク』
    • 茜の秘蔵の妹ちゃん、ベニィちゃんの服を買いに行こう! という事で洋服回でしたね。突如脱ぐベニィちゃんマジ可愛い。そして小さくて可愛い姉の方がいいというベニィちゃん。対してベニィちゃんを大人びて可愛いと言う茜。互いにお互いに無い物を相手に見るけど、そこに嫉妬はなく、そこには愛がある。なんとも美しき姉妹愛で、十子達みたいにほうほうほほうって感じであります。
  • 『月曜日の空飛ぶオレンジ。』
    • ゲストとしてミラクから襲来したのぶオですが、その基本であるずるっとズレたその味わいを十分に出してきたと思います。特におかしい回ではなかった辺り、あfろせんせがきらら本誌ならこの位の方がいいのかな? というさじ加減してきたという印象だったり。もうちょっと無茶出来る漫画だけど、そこを出し過ぎないって、良く考えての事なんだろうなあ。
  • 『うちのざしきわらしが』
    • バーベキュー回。普通にバーベキューするだけの事が幸せだったと思うんですなあ…。地味に後輩ちゃんが膝枕されてて、ああ今こいつ幸せなんだろうなあ。というのがバーベキューの開放感と合わせてなんとも美味しいものでありました。良かったなあ、後輩ちゃん。

今月のワンワード

わん!

  • やべえ、このまりあ可愛いってもんじゃない! というか普通に鼻血出そうだよ!
    • 晴ちゃんの吐血が変に病気とかじゃなくて、本当に良かった…。というのも、併記しておきます。