JC探偵でぃてくてぃ部! 2 (IDコミックス REXコミックス)
- 作者: 鈴城芹
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: コミック
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大体の内容。「今日もJCが事件解決!」二巻目となった『JC探偵でぃてくてぃ部』ですが、今回は事件の幅、そして結末の幅が広がっていい塩梅になっていたかと思います。1巻目の展開は覗きとかが妙に多かったし、御用になるケースも多かった印象なのですが(完全な印象論)、今回は実際確実に事件として残るレベルの大事な話から傘を返すだけと本当にちょっとした事でしかない話、父の馴れ初め的ちょっといい話から長は立派でしたなちょっとだけエロスな話など、バリエーションが豊富で、見ていて飽きが来ないセレクションになっている。そう感じたりしました。後半にでぃてくてぃ部前身と言える漫画も入っているので、更にバリエーションが多岐に渡った印象になっているのかもしれません。しかし、でぃてくてぃ部、話が大きくなっていきません。ちょっとした解決ばかりというか、大事になると学校側でもみ消す形も当然出てくるので、JCが大活躍! とまでは行かない。そのせいで評判も広がらない。でも、今までも結構色々と解決はしているので、小活躍とも言えない。ならば中活躍ですね! そんなJCが中活躍する漫画、それが『JC探偵でぃてくてぃ部』なのです!
さておき。
今回の事件で好みなのは実はガチでやばかったけどなんとかなった11話目「見えない暗殺者」、細さんのおとん大活躍の15話目「仲間だけどヒミツだよね」、そして我らが棚本さん回である13話目「ビブリオマニア」辺りでしょうか。
「見えない暗殺者」は殺人予告が掲示板に! となっても最初はそんなに危険ないんじゃね? 中学生特有のはしかですよ、みたいなノリだったのに、上から窓ガラスのの破片が! ってんで最後に一歩間違えば、というあわや事態が勃発してしまう、というこの漫画の中でも割と危なかった回でした。そういう荒事には詩さんが大活躍するのがこの漫画。今回も活躍&ストリップ状態! となって危うい所はなんとかなりました。でも、あの窓ガラスを、って行動はやっぱりヤバイ。下手したら本当に死ぬだろうに。証拠映像があっても学校側は落とし所作って治めてたけど、もうちょっとしっかりしないと、やった奴は色々危ないんじゃないだろうかって思うので、これがまた事件の火種にならなきゃいいが、とも思いました。そういう後味の残り方してないですけどね!
「仲間だけどヒミツだよね」は細さん回。細さん父が脅迫されている! どないなっとん? と言う事で皆で調べようという、ユウジョウ!な回でした。話の広がり方、落とし所も綺麗に決まっており、細さん父が結構いい感じに役者じみていた辺りも、大人が頼れるっていいなあ、とか思ってしまいます。推理物ってとかく大人が橘さんは頼りにならないし…、になるものですが、この漫画は結構大人がいい仕事しますよね。そりゃ、細さんもお父さん子だわ。そして細さんの胸が思った以上にあって、その、困る。乳要員は先生だけかと思ったら、こんな所に隠れ需要を狙った罠が!←罠?
「ビブリオマニア」は我らが棚本さんですよ。きりり眼鏡っこ図書委員! 大変苛烈な性格! 黒おかっぱ! 貧乳! 素晴らしいですよね。パーフェクトでないかね、レベルでパーフェクトな眼鏡っ子、それが棚本さんです。そんな棚本さんを困らせる奴は磔刑だ! という読者側の意気を、しかし柔らかく挫く見事に大したことじゃないどころかむしろちょっといい話じゃね? 事件の真相、そして棚本さんの話を大きくしない采配が決まって、なんかいい話でフィニッシュとなりました。棚本さんが怒りの力でスーパー棚本さんになって犯人が八つ裂きにならなかったのは、こうなるとむしろ良かったのかもしれませんね。←なんだよスーパー棚本さんって
さておき。
今回はキャラ的には棚本さん最強。桑立さん? ハッ。な巻でしたが、茗ちゃんも意外と頑張っていて可愛かったと思います。長と色々あったのが分かる『所探偵社の優雅な一日』があったのが大きいですね。こんなに純で可愛いのに、長は嫁の行き手が無ければと言う…。やっぱり長は爆発四散すべきですよね。でも、長が爆発四散したら、茗ちゃん悲しむか…。そんな妄言が脳内を駆け巡る程度には、茗ちゃん可愛いでした。色々したいけど、前に進む勇気がちょっとしか出ないよ、歳の差あるもん、って辺りでそれでも意識しているというのを表現しようとする姿は可愛いを越えて美しいものがあります。でもまあ、まだJCだからね…。
とかなんとか。