『まんがタイムきららミラク』2013年1月号 感想

今号の巻頭漫画感想

小波ちま『リリィ』

 やってきちゃったエクソシストさんをエスコートする姉に危なっかしさを感じる久美さん。こっそり後をつけますが…、エクソシストさんは悪魔を狩りに来ていたわけで…。という展開。久美さんがエクソシストさんを悪女、というかヴァンパイア扱いしてる辺りの超へちょい絵が最高に可愛らしかったですし、ちょっと百合っぽい雰囲気も良かったです。今までそれ程可愛いという印象を強く持った事は無い作品なんですが、最近はちょっと可愛いいかな、程度には評価が上向いております。その中でのあの久美さんの超へちょい絵。“ぺかー”の擬音も相まってあほの子的可愛さが十全に満ちていたと思います。話の方は落着点が見えないのは相変わらずですが、長期連載を狙うなら見えない方がいいのは理の当然なので、このままどう推移するか見守りたいものです。

個別チェック三連撃

タチ『桜Trick

 結婚、という言葉が、今から回りする! と言う事で、結婚と言う単語に対する優さんのリアクション、そして上手く話が伝わっているようで伝わっていないディスコミュニケーションが面白い回でしたが、それ以上に優さんと春香さんが本当にガチ百合でガチ過ぎるのも分かる回となりました。百合っぷるなのに結婚をここまで意識出来る優さんが凄いですよ…。ガチや、これがガチ百合なんや…。と、慣れていないとかなりのショックを受けてしまう事、請け合いです。でも、ここまで来るとこの二人が破談せずにはいられない形になったら、この漫画どうなっちゃうんだろう。そういう恐怖も。ミラクはガチ勢が多いからなあ…。

春日歩城下町のダンデライオン

 今回はこの漫画がしないといけないスタックとしてのキャラ立て回を、修の周りの人を立たせるというちょっと違う形で魅せた回となりました。勢い告白とかしてたけど青春だから問題ないよね! と笑顔でサムズアップ! そういう回ですよ。ある意味リア充爆発四散しろ級ですが、その中に放りこまれた茜さんはマジあたしなんでここにいるの?って雰囲気でした。その後つーんするのもむべなるかな。完全にアウェーでしたよね…。可哀想に…。でも、もじもじ娘さんがもじもじと可愛らしかったので、そういうタイプが好みのワタクシには大変充実したものもありました。そういう子が告白っちゃうってのもまた、ふつくしい…。

奄美あまゆ『Lisa Step!』

 千鶴先生の怒った顔が想像も、実際も、とても素晴らしかったとしか言いようがありません。冷たい目の千鶴先生、最ッ高だぜ!チームサティスファクションの復活だ!(バーン!) レベルで最高でしたが、普通に駄目!って怒るのも普通に可愛らしく、あれ、先生に可愛らしくってありなの? という層にも届け、この想い! あ、リサ先生はこんかいへちょい絵オンリーの出番でしたが、奄美あまゆ絵のへちょいの最高なので、全く問題ありません!

今号の巻末漫画感想

あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』

 前回がヤマダ話だったので、どうする今回は。来るのか!? と思ったらヨシノとユキノさんでダブルライダーだ(違います)な変なラジオ番組な回となりました。内容的にはこの漫画らしいへんてこなノリが横溢しており、そしてヨシノとユキノさんとの力関係が確立されているのが更に良く分かる形になっていたと思います。ユキノさんのヨシノのあしらい力の高さは異常。ヨシノ兄のスキルを受け継いでいるのだなー、と思うとなんか妙にしんみりするものもあったりするから困ります。でも、そういうものがあるのはこちらが勝手に理解してるだけなのであり、この話自体は基本は馬鹿話で、ラジオなのにペペロンチーノ食いまくるヨシノが可愛かったので全てオッケーイ! であります。太らないって言ってる側から太った絵のヨシノ可愛くござった。すぐ痩せたのが勿体無いことも無いくらい、

一応の総評

 今号の特徴は、一気に二つの作品が連載昇格になった事ですが、一番気になるのは西瓜割『メラン・コリー』が一向に帰って来ないことです。順を追ってみていきましょう。
 まず新連載。『寄り道ファミリ』と『飛ぶことを許された迷路』。これは全くのぽっと出ではなく、ゲスト期間を積み重ねてのというきらら王道パターン! となっての展開となりました。そういう意味ではどちらも今までのノリを維持する展開となりました。そういう意味では安心ですが、先に連載化している『わたしと姉は正反対』や『となりの魔法少女』が独自のシリアスでやりおる、と思わせてくれているのを考えると、そういうノリというのもこの雑誌は可能なのではなかろうかと思いまして、つまりそういう方向してもいいのよ? というくらいゆったりとした二つの作品に波乱を求める自分がいたり。前者はなりそうもないですが、後者はいきなりシリアス方向に吹っ飛べる素材なので、注視したいですね!←歪んでいる
 それにしても、『メラン・コリー』は一体どうなっているんだろうか、とは読者側としては当然気になる事ですが、どうしようもない方向の話でもあるので、ここで書いていてもどうなのかなあ、としか言い様が無い。それが歯がゆい。でも、個人的には好きな作品であった訳であり、それが帰ってくるのを待ち望んでいるとは、書いておきたいと思います。カムバック!
 後、『純粋欲求系リビどる』が無かったのが地味に大打撃でしたよ! なんでや! なんでなんや!

今回の掲載順変動

 掲載順がどう変動したのかのメモを残しておきたいと思います。作品の並び順は便宜上、第一回を基礎にしています。

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号 今号 位置±
リリィ 4 - 4 - 1 - 7 - 7 - 1 +6
桜Trick 3 3 10 2 5 5 2 4 6 7 6 +1
純粋欲求系リビドル 2 1 2 3 4 2 4 3 1 8 - -
夜森の国のソラニ 10 2 1 6 7 1 3 1 3 4 3 +1
メラン・コリー 12 15 16 12 13 - 16 5 - - - -
Good night! Angel 1 4 5 1 2 - 1 2 2 1 2 -1
月曜日の空飛ぶオレンジ。 19 18 19 19 19 19 19 13 9 19 19 ±0
Lisa Step! 16 11 9 10 15 14 9 - 10 13 15 -2
きしとおひめさま 8 13 14 - 8 15 - 16 - - 7 +9
Seed - 17 - 18 - 18 - 18 - 18 - -
スイート マジック シンドローム 15 5 11 14 3 4 - 15 4 5 5 ±0
となりの魔法少女 6 - 8 - 14 - 12 - 16 - 12 +4
くじらジュブナイル 7 6 7 8 6 6 13 14 14 10 8 +2
幸腹グラフィティ 9 7 6 5 10 3 6 9 5 3 4 -1
TEI OHー! 5 10 3 4 9 10 10 12 18 12 14 -2
城下町のダンデライオン - 8 - 7 - 7 5 6 8 2 9 -7
わたしと姉は正反対 - - - - 11 13 8 8 15 15 17 -2
寄り道ファミリ - - - - - - - 7 11 6 10 -4
飛ぶことを許された迷路 - - - - - - - 11 13 9 13 -4

ゲスト枠

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号 今号 位置±
アンノウン×アンティー - - - - - - - 10 17 16 - -
ゆめおいドミトリー - - - - - - 16 - - 14 16 -2
柳暗花明 - - - - - - - - - 11 - -
塩味Life! - - - - - - - - - 17 - -
Eイズム - - - - - - - - - - 11
メイドなボクとお嬢様的あるじ - - - - - - - - - - 18
終了枠
  • vol'5
    • 『前から2両目』『にじげんめのうた』『ルンルルコミュニケーション』『るーてぃんルーティン』『びぎなーず9』(全てvol'1から)
  • 2012年4月号
    • 『虹色教室』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年5月号
    • 『そこにいず』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年6月号
    • 『アイコト』(2012年4月号からのゲスト)『彼女は彼女だけど彼女じゃない』(2012年3月号からのゲスト)『けーたいろいど☆コミュニケーション』(2012年6月号ゲスト)
  • 2012年7月号
    • 『みかりんバイトデイズ』(2012年7月号ゲスト)
  • 2012年8月号
    • 『なりきりイミテーション』(2012年5月号からのゲスト)『8'sエレジー』(2012年6月号からのゲスト)
  • 2012年9月号
    • 『おきまりラブ』(vol'1から)『プリ魔ドンナ』(2012年7月号からのゲスト)『らくキャス♪』『ナニソレコワイ』(2012年9月号ゲスト)
  • 2012年10月号
    • もも色honey(2012年6、8、10月号ゲスト)エスパー女子高生さえか!(2012年10月号ゲスト)
  • 2012年11月号
    • 『福33三色バンチ』(vol'1から)

不明枠

  • vol'4
    • 『tune!』(vol'3から中断)