毎年恒例のこの季節ですね？ と言う事で今年も投票してみます。あるいは、この企画の周知の為な部分もあったりしますが。うちを見に来る方ならほとんどの場合周知いらないだろうという気もしますがね！
新刊部門
承前
今年は個人的にはミラク単行本発刊が始まった年なので、それ中心にしたいというアトモスフィアでしたが、遡って考えてみるとそれもいいけど、これは見るべきではないですかね？ ああん？ というのが色々ありまして、そういうのも相まってミラク一色は控えてバランスを重視してみました。どれも自分に対して高いアベレージを叩き出した逸品でありますよ。
- あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』（感想）
- ざら『しかくいシカク』（感想）
- ざら謹製、JK部活ほんわか漫画！ と言うきららテンプレートにがっつり乗りつつ、しかし地にベタ足付けまくっているその様はまさしくざらせんせのガチ！ オタ的、マニア的な方向に行きがちになりそうな題材であるカメラを中心に据えているのに、そこに酷く踏み込む事をせず、あくまで軽い味わいを目指している辺りもざらせんせのガチを感じずにいられません。オタネタを比較的封印し、エロス！程度のエロを描く辺りもやはりガチ。狙っている！ と邪推せずにはいられません。ガチガチ言いましたが、基本的にはJKのゆるい日常話であり、構えなくても大丈夫！ ざらの4コマ漫画だよ！ と推奨出来ましょうか。
- 津留崎優『箱入りドロップス』（感想）
- 箱入り娘、雫ちゃんののドキドキな新たな生活！ と言うのを基本とする4コマ漫画。色々が目新しくてほわー、となる雫ちゃんと、それを陰日向で支えるというか面倒を見る顔が怖いらしい陽一君がメインで、それを他のキャラが絡んでと、こう書くとオーソドックスな内容になっていますが、まず第一に女性がみんなチャーミングですヨネ（突如の本国流法）。雫ちゃんは無垢可愛く、萌さんはからっとしてるけど乙女可愛く、ジュンジュンはクールだけどちゃっかりしてて可愛い。JKが可愛いのが『正義（ジャスティス）』が勝つ！ とはよく言ったものです。しかし、陽一と相ノ木の二人の男性キャラも好感が持てる辺り、きららの新しいスタンダードを作り出せるかもしれない。そういうパワーも持ち合わせています。行く末が気になりますな！
- 器械『アキタランド・ゴシック』（感想）
- ヘーベー『魔女とほうきと黒縁メガネ』（感想）
- 変態ッ！ 変態ッ！ 変態ッ！ とまで言うとちょっと酷い言い方になるかもしれませんが、久しぶりに本家本流の変態漫画と言うのを見た思いがします。それが、『魔女とほうきと黒縁メガネ』の持ち味。突如マゾに開眼するリアナ、中二病の過去を持ち百合にも開眼してるけど理解してない乃梨子、百合もいける口で色々駄目なシェスカさん、それにいい子のみかんちゃんなどが絡まって、出来た話が変態だー！ である辺りにこの漫画の業を感じずにいられません。絵柄とか萌えっとしてるのに、この変態感。それも単なるマゾだけではなく当然のように百合もあり、という時代性を感じる出来栄えでありまして、それも含めてｲｲﾏﾝｶﾞﾀﾞﾅｰ、とか思うのでありました。
既刊
承前
既刊はこれ、と言うのがあり過ぎて困るという事態に陥りました。三作まで、というのはなかなか難しい。どれもこれもいれたいよー！ という思いを必死に制御してなんとか三つ決めました。それだけいい面子になったと思いますが卿らはどうか。
- 鈴城芹『くすりのマジョラム』（感想）
- 魔女の薬剤師のお話。2012年、私個人としてのの最大の悲しみはこの漫画の終了でしょう。鈴城芹スキーとしては『JC探偵でぃてくてぃ部』とどちらにするか異常なまでに悩みましたが、純粋に4コマ、と言う事でこちらを選択する事に。話としては色々な伏線を綺麗に解凍してオチをつけたのが大変すばらでありました。色んな気持ちの交錯も落とし所をきっちりつけた辺りもすばら。3巻で完結なのが悲しいですが、それだけちゃんとオチが付けば満足するしか、ないじゃないか…（突如の不満足）。職業物である部分もきちりとしており、且つ魔女部分もちゃんとそれに絡んでおり、その出来栄えは出色であるのは論を待たないと思いますが、やはりキャラもいい。特に陸上部の潤が最後の方でこいつが、こいつがどうにかしちゃうのかよ！ という謎のサプライズ性を持っていたのが印象的でした。そういう意味では、捨てキャラがいない見事なジョブであったと思います。
- 楯山ヒロコ『椿さん』（感想）
- スーパー家政婦さんのお話。2012年の私の最大の喜びは、この漫画に出会えた事でしょう。椿さんが家政婦して収める！ というのをやっているだけといえばそういうだけなんですが、それをここまで魅せる漫画として現出させている楯山ヒロコせんせの見事な手際には、驚かされます。4巻まとめて読んでも全然食い足りない、むしろどんどん食いたくなるというそのパワーにも驚かされます。そして自分の中で椿さんによって好きキャラランクが一気にぐらついたのも今ではいい思い出です。現在進行形でまだぐらぐらしてますが。周りを固める草野家の人々もなかなかおいしいですが、それ以上に椿さんが素晴らしい、それに仕える椿さんの行動が素晴らしい、という椿さん一点突破漫画なんですが、それがこれだけやっていけるというのは姉さん、事件です！ 椿さんに仕えられたい！ と誰しも思わせる麗しさ、茶目っ気、凛々しさ、可愛らしさ。全てパーフェクト！
- 山東ユカ『ロボ娘のアーキテクチャ』（感想）
