『まんがタイムきららミラク』2013年月2号 感想

今号の巻頭漫画感想

川井マコト幸腹グラフィティ

 年越し! きりんの襲来に備えて、年越し蕎麦等を用意するリョウさんなのでした。基本的に本当にそれだけなのに、なんだかとっても、ありがてえじゃねえか…。と泣きが入るくらい暖かい感じ。それが『幸腹グラフィティ』の持ち味でありますね。でも基本的にちょっとお馬鹿っぽいのもまた味わい。今回ではきりんが年の瀬の電車を甘く見て乗れなかったり、500円で出店を制覇してみせる!(ドヤァ)とかしてる辺りがそれですね。というか、きりんがコメディリリーフという基本は全くぶれないなー。と感心するものも。椎名さんもちょっと出てきてましたが、椎名家は謎が多いのを再確認させられる展開もありました。というか、何してるんだろう椎名家…。
 今回はカラーでありましたが、そのカラーで描かれる年越し蕎麦及びおでんの写実レベルの高さは超絶のものがあり、これが単行本ではモノクロ収録なのだろうというのがとてももったいないを通り越してそこだけでもカラーになりませんかねー! と叫ぶくらいの物でありました。というか、写真取り込みかと思うレベルでありますよ。実際そういう技かもしれませんが、とにかくそれを見て、猛烈に腹が減るのでありました。川井マコト恐ろしい子

個別チェック三連撃

はりかも『夜森の国のソラニ

 屑持が目撃した、あの人の素顔! と言う事で今まで出てたけど素顔は知らなかったキャラの素顔が露にされました。狐先生、ぶっちゃけ好みだなー。歳を取るのが嫌、怖い、という乙女心って歳でもないでしょー! とか言うと呪われそうです。そういうのもいいなあ。屑持も趣味が良いな。←そうか?
 さておき。ソラニがそういえば、みんなの事ほとんど知らないな、というのに気付いた辺りは今後の火種になるのか、ストーリーラインになるのかが微妙な所。そういう所を突っ込まないという不文律があるにはありますが、しかしそれでいいのか、というのは前に赤衣さんが疑問に思った所でもあるので、火種となる可能性のが高いのかなあ。無駄に波乱要素にならなければいいが、それでも突っ込まないと駄目なのかもしれない。そうも思ったり。

阿部かなり『飛ぶことを許された迷路』

 くるっくる! ご新規さんと一緒に町を散策する、と言う話ですが、基本的に人類は衰退しましたな世界なので、町うろうろしてるのに人と全く出会わないという良く考えると無茶な展開をしておりました。便利な状況だよ、滅びてるって! でも、それゆえに女の子が可愛いを重点出来ているという側面もあり、痛し痒しであります。女の子達が野宿!そういうのもあるのか。
 今回で一番良かったのうんてい遊びで落ちたら死ぬつもりで進め! と言われてるのに速攻元の位置に戻るネタ。カワイイは『正義(ジャスティス)』は勝つ! というのを如実に表した見事な可愛らしさでした。

奄美あまゆ『Lisa Step!』

 新キャラ! そういうのもあるのか。と言う事でフランス語教師マリーさん登場回。フランス人なのに完全に和服で登場する日本贔屓なマリーさん。その人に対して皆が特にリサ先生があれやこれや、と打ち解けようとする話でした。最後はリサ先生の絵がマリー先生に響いて、ついでにマリー先生が蛙で気絶してフィニッシュ! キャラ登場回としては破格の出来であったと思います。奄美あまゆせんせ、こんなテクを持っていたとは! と恐れ戦きます。それでいて既存のキャラもおざなりではなく、上手く響きあっているのも特筆点。新キャラを目立たせる為にそのキャラだけを持ち上げてしまう場合もあるというのに、この上手い使い方はどうだ…。自分が思っていた以上に、奄美あまゆせんせは出来る人だったんだなー、とまた戦きました。なかなか出来ない事が出来てるって凄いわ。

今号の巻末漫画感想

あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』

 テスト返却後の放課後、ヨシノは追試を避ける為に策を巡らしていて、という導入からむっちゃんカメラの映像に話が飛び、と思ったらそのカメラに映っていたのは実はななみさんで…。と言う風にあちこちに話が飛びつつ、最後にはヤマダ登場でまとまるという変な回でありました。最終的に展開としては一つの佳境に向かっている雰囲気でありますが、その前までが普通にのぶオノリだったので、いきなりの変調にビックリしたり。なにやらでかい事が起きそうな予感がひしひしですが、さて次回はどうなる事やら。
 今回は細かい所で色々とあったのが面白い所。今回最初のコマで謎のクレーターの話の導入がさらりとあったり、黒マナカからの回復がこっそりと行われていたり、とテクい感じでありました。ユキちゃん先輩が地味にロンゲになってたのも大きかったですね。ロンゲ最高! あ、ヨシノも無駄に色々小細工をして追試逃れようとしてたのが可愛かったです! 一番は黒マナカの手に寄って扉に挟まれて悲鳴を上げてる場面でしたね! ふふ、無様な悲鳴をあげやがる…。←本当に好きなんですか?

一応の総評

 今回は個人的な点で言うと『純粋欲求系リビどる』がしばらく休載になったのが大ショック。ミラクから三つ選べ、なら確実に入る作品なリビどるが、しばらくないという事実に心が付いていきません。何故、どうして、ナンデ? ニンジャナンデ!? と錯乱すら起こします。『メラン・コリー』といい、どういう状況なのか不明過ぎる休載は、これで最後にしていただきたい…。とやはり錯乱しっぱなしです。
 それ以外にも連載になったばかりの『寄り道ファミリ』が見事に休載だったり、予告されていたように『スイートマジックシンドローム』が休載だったり、とゲストの捲土重来にうってつけの状況でありました。その中ではむうりあん『おふとんランデブー』が個人的には大変良かったです。ただ、良さの成分のほとんどがこの一回しか出来ないだろう、と思わせる一回完全燃焼っぷりをみるに、次は続かないだろう…、という思いに囚われます。それを乗り越えられるか、それとも一回だけか。どっちにしろ今回は良かったです。
 さておき。次回は『リリィ』と『となりの魔法少女』のある号。どっちもどうなる? で終わっているので、ちゃんとそれが解決される事を期待したいところです。

今回の掲載順変動

 掲載順がどう変動したのかのメモを残しておきたいと思います。作品の並び順は便宜上、第一回を基礎にしています。

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 今号 位置±
リリィ 4 - 4 - 1 - 7 - 7 - 1 - -
桜Trick 3 3 10 2 5 5 2 4 6 7 6 8 -2
純粋欲求系リビドル 2 1 2 3 4 2 4 3 1 8 - - -
夜森の国のソラニ 10 2 1 6 7 1 3 1 3 4 3 2 +1
メラン・コリー 12 15 16 12 13 - 16 5 - - - - -
Good night! Angel 1 4 5 1 2 - 1 2 2 1 2 3 -1
月曜日の空飛ぶオレンジ。 19 18 19 19 19 19 19 13 9 19 19 19 ±0
Lisa Step! 16 11 9 10 15 14 9 - 10 13 15 14 +1
きしとおひめさま 8 13 14 - 8 15 - 16 - - 7 11 -4
Seed - 17 - 18 - 18 - 18 - 18 - 18 ±0
スイート マジック シンドローム 15 5 11 14 3 4 - 15 4 5 5 - -
となりの魔法少女 6 - 8 - 14 - 12 - 16 - 12 - -
くじらジュブナイル 7 6 7 8 6 6 13 14 14 10 8 4 +4
幸腹グラフィティ 9 7 6 5 10 3 6 9 5 3 4 1 +3
TEI OHー! 5 10 3 4 9 10 10 12 18 12 14 13 +1
城下町のダンデライオン - 8 - 7 - 7 5 6 8 2 9 5 +4
わたしと姉は正反対 - - - - 11 13 8 8 15 15 17 6 +11
寄り道ファミリ - - - - - - - 7 11 6 10 - -
飛ぶことを許された迷路 - - - - - - - 11 13 9 13 7 +6

ゲスト枠

作品名 3月号 4月号 5月号 6月号 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 今号 位置±
アンノウン×アンティー - - - - - - - 10 17 16 - - -
ゆめおいドミトリー - - - - - - 16 - - - 14 16 -2
柳暗花明 - - - - - - - - - 11 - 9 +2
塩味Life! - - - - - - - - - 17 - - -
Eイズム - - - - - - - - - - 11 15 -4
メイドなボクとお嬢様的あるじ - - - - - - - - - - 18 17 +1
夢色シンパシー - - - - - - - - - - - 10
おふとんランデブー - - - - - - - - - - - 12
青空 - - - - - - - - - - - 16

終了枠

  • vol'5
    • 『前から2両目』『にじげんめのうた』『ルンルルコミュニケーション』『るーてぃんルーティン』『びぎなーず9』(全てvol'1から)
  • 2012年4月号
    • 『虹色教室』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年5月号
    • 『そこにいず』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年6月号
    • 『アイコト』(2012年4月号からのゲスト)『彼女は彼女だけど彼女じゃない』(2012年3月号からのゲスト)『けーたいろいど☆コミュニケーション』(2012年6月号ゲスト)
  • 2012年7月号
    • 『みかりんバイトデイズ』(2012年7月号ゲスト)
  • 2012年8月号
    • 『なりきりイミテーション』(2012年5月号からのゲスト)『8'sエレジー』(2012年6月号からのゲスト)
  • 2012年9月号
    • 『おきまりラブ』(vol'1から)『プリ魔ドンナ』(2012年7月号からのゲスト)『らくキャス♪』『ナニソレコワイ』(2012年9月号ゲスト)
  • 2012年10月号
    • 『もも色honey』(2012年6、8、10月号ゲスト)『エスパー女子高生さえか!』(2012年10月号ゲスト)
  • 2012年11月号
    • 『福33三色バンチ』(vol'1から)

不明枠

  • vol'4
    • 『tune!』(vol'3から中断)