感想 三家本礼 『血まみれスケバンチェーンソー』5巻

血まみれスケバンチェーンソー 5 (ビームコミックス)

血まみれスケバンチェーンソー 5 (ビームコミックス)

 大体の内容。「結局、この二人の戦いになるのな! もう、好き!」と言う事で、今回明らかになったガーディアンズのラスボスは、やっぱりというかなんというか。あまりにさっくりと正体が死んだはずのあいつだとばらしててマキシマムレベル!シュート!噴きました。エーッ!? いいのそんなあっさりで!? もっともったいぶらないの!? とか思いましたが、読者側である私としても大方の予想通りと言うか、そんな事だろうと思った。というスタンスであったりするので、逆にあっさり過ぎて驚くと言う訳のわからない展開でありました。それゆえに、ガーディアンズの素性も確定。前の巻で倫理的に大丈夫なのかと危惧してたんですが、これで大丈夫!ゾンビ改造人間だよ! というお題目が屹立してくれたので、ああ、それなら容赦なく駆逐出来るな。と変な安心すらしてしまいました。いや、その理屈おかしい。とは思うんですが、この漫画において理屈とは投げ捨てる物(キリッ な部分があるので、一々その辺りを気にし過ぎるとビーム誌の倫理ハードルについての話にすらなるので全く得策ではありません。なので、そういうものだ。でドスルー推奨。
 さておき。
 そんなわけでガーディアンズとの戦いだったはずが結局ネロとの戦い、という方向性になります。先に書いた通り、倫理的にはそっち方向に行く方がナチュラルな人間をスレイするよりはマシであり、ある意味ご免状なわけですが、でも、勝手に盛り上がってそういう倫理感と戦うのか、とか思ってた部分もあったので割りと肩透かしだったりもする展開です。とはいえ、やはり明確に分かるボスキャラがいると一気に話の流れが分かりやすくなるものです。実際、ガーディアンズ戦はあまりに唐突にネロ残党をジャガって現れた割りに良く分からない相手との戦いだったので、なんだか変に構えていたりしたんですが、その辺は解消されているのであります。でも、そうなるとなんで残党をジャガったんだろう、という辺りがよくよく未明になっているような。まあ、残党で逃げ出した奴らだから殺しておけ、って話だったと見るのが筋の通る見方ではありますので、そういう方向だと思う事にします。
 さておき。
 にしても、この巻は合法的に半裸あるいは全裸を描く事に執心しまくっている巻と言えるかと思います。風呂で全裸は展開的に大変自然で問題無いと思うんですが、その後のゾンビ狩りで部長さんが脱ぐ必然性が良く分からなかったり。別に服の上からでもいいんじゃね? 服汚したくなかった、というのなら理解は出来ますが、なら着替え持ってくるとかすれば良かったんじゃね? とも。そして今回登場の助っ人の服も当然脱がされます。まあ、そっちも前の事を考えるとそれが自然なんですが、これだけ脱がしが横行するとなんか間違ってるんじゃないか、と思うようになってしまったり。それくらい、今回は脱がしが横行しておった、という事なのかもしれません。