今回のまんがタイムきららキャラット三作取り上げ(2013年3月号)

承前

 まんがタイムきららキャラットから三作を取り上げて、それぞれについて感想を書くという試みです。たまに数が増えたり減ったりする予定ですが、まあそれはそれという事で。
 選ぶのはある程度の方針として、前、中、後と衛の定点観測としたい所ですが、それでもほぼ自分の趣味が全開になってしまうでしょう。これ、と言う作品のが最終的に出来る場合も考えられますが、それならそれでいいかなあ、程度のゆるい縛りで行こうかと思います。
 それではいってみましょう。

黒田bbAチャンネル

 鍋ッ! つつかずにはいられないッ!! と言う事で家で鍋しようぜ! という事になったいつもの4人。その鍋の為に、トオルンが求めたもの、それはコタツだった…! そんなわけで、おこたで鍋という回となりました。おこたで鍋。それが幸せの象徴である事は間違いないわけであり、この漫画の幸せ度もそこまで到達したか…。と妙な事を考えてしまったり。前から無駄に幸せオーラ出してる漫画じゃないですかやだー! というお言葉にはそうですね、って返しましょう。
 それはさておき。
 おこたがあるから出来る技、というのをしっかりしていたのも、猫猫可愛いしていたのも、どれも重要ですが、それ以上にAチャンネル通信での鬼頭先生の頬張りが異常に記憶に残っているので、これは重要なファクターだ!という事に間違いありません。一々真面目過ぎて変な事になっている鬼頭先生のいつもの、そして新たな一面として、記憶に、記録に、残していきたいと思いました。←何故?

カヅホ『キルミーベイベー

 あぎりさんが蔵の掃除するから手伝ってくれい、と言うので付き合ういつもの二人。そこで巻き起こるのは、いつものバタバタグダグダ。そこには安心安全の『キルミーベイベー』でありましたが、いつもとはちょっと違うつまり、やすなが変な事無駄な事してソーニャちゃんに粛清される流れがちょっと違い、今回はやすなはあぎりさんに怒り心頭されていたり、ソーニャちゃんがあぎりさん宅の蔵の変な所を突っ込んだり、とあぎりさん方向が強かったのですね。あぎりさんファンとしては聖地と言える回でした。というか、やすなはどうあっても誰かをイラつかせるんだなー。というのが理解出来た回でもあります。まあ、そうだよね。

☆画野朗『もこもこBOX』

 今回で最終回となった『もこもこBOX』。しかしだからと言って可愛いをなおざりにすると思った? 残念! いつも通りでした! という全く残念ではない、いつもの可愛い連打で終了となりました。この姿勢の崩れない事山の如し。それがこの漫画に求められていた、というのを連載終了となるまで貫いた☆画野朗せんせのタフネスには頭が下がるばかりです。トドメの大ゴマ部分のわいのわいの感とか、最ッ高だぜ! でした。なんかどっかで見聞きしたような単語を子供が呟いているのには笑いましたけれども。あれも人口に膾炙するくらいになったんだなー。
 さておき、この漫画、可愛いを主体にすれば問題無いよねっ!! という明確で分かりやすいコンセプトだったわけですが、それが一定の成果を得たかと言うと、正直良く分からないのが現状ではありましょう。この漫画のフォロワーが生まれた訳でもありませんし。でも、女の子が可愛いなら、ケモでも問題無いだろ!というガチ度は素晴らしいものだったと思いますし、実際その通りでございます、という読者な私には大変良いものでもありました。こういうwin-winな関係が生まれた、と言うだけで、満足です。お疲れ様でした!