『まんがタイムきららミラク』2013年6月号 感想

今号の巻頭漫画感想

はりかも『夜森の国のソラニ

 花見しよーぜ! と言う事で夜森の国でのお花見会。大いに盛り上がるのでありました。抹茶の苦さに驚く夜森の顔とか、狐先生の若いって羨ましい……、妬ましい……という吐露とか、中々面白かったです。羽目外してるなー。
 しかし、一人その波に乗れない赤衣さん。酔いどれを介抱する役があるから、以外になにやら花に対して嫌な思いが、夜森に来るだけの物がお有りのご様子。そこについてはこの漫画の基本として深くは語られないですが、本職の看護師だった分、花と言うのはある意味見慣れた物だったのかなあ、程度には仄めかされておりました。その後、酒で酔いどれになって開放的になった赤衣さんというのは良い物でしたが、そこで王子と妙な接近してて、なんかドギマギするものが。この二人って、妙に良い関係に見えるから、こういう風にされると更に進展してるように見えるんだよなー。なんかいいなー。

個別チェック三連撃

川井マコト幸腹グラフィティ

 春、それは出会いの季節! と言う事でやたら対人関係が苦手なようなご近所さん(リョウ家の下の階の人)とお近づきになる、リョウときりん(今回からリョウと共同生活)。その人は言いたい事が口から出にくくてやたらまごまごしているまごまごタイプなんですが、食事時には性格が反転するのかなんなのか、兎に角饒舌で高いテンションになるお人でした。リョウさんの近くに居る人は皆こんなタイプになるの!? と慄くばかりです。リョウさんもきりんもテンションあがる方ですが、今回のお人である内木さんは完全に別人格というか別世界になるんで、この人今まで他人とどう食事してたんだ、とか思ったりも。案の定驚かれるらしいですが。
 それはさておき、今回のきりんのハイライトとして、シーツ落としかけて取ろうとして落ちたっ!? と思ったら下の階のベランダの手すりに着地! だったのがハラっとした後の高速弛緩で笑いになるタイプでした。あぶねっ!? となった後に何もない場合に起きるタイプのワライですね。後、身体能力が凄いのはパワーの段階は知っていましたが、動作の機敏さにもあるのか。というのが分かったけど、どんどん人間力が凄くなってるな、きりん。どんなキャラ付けですか!

庄司二号『TEI OH-!』

 コスプレ! なんと聞こえのよい言葉か―――。と言う事で、帝王部活動としてコスプレする回になりました。端的に言うと訳がわからないよ。良い案がある、って言ったのが琴音さんなので、当然ダメな展開ではありますが、帝王部の面々が葵さんと雪乃さんをけしかけて行われたコスプレはなんか妙にエロスでしたよ……。どんどんハイテンションになって着替えますよー!になる葵さんの姿は流石に誰か止めてやれよと思うが、まあ、帝王部だし。どんどん新たな感性に目覚めてたし。
 しかし、今回はそれだけで終わるかと思ったら、一段落とし所があって、ほう、となりました。琴音さんが実は隠し撮りをしていたのだ! というある意味いつもの展開に、全部読めていた! と葵さんがそのカメラに目隠しをつけていたのです! これには琴音さんはショックか? と思ったら、その隠しに使った紙に描かれていた絵と文字が可愛いからいいや。になって噴きました。そういう考え方もあるか! 流石です!

ぽるぴっか『ラブリストリズナー』

 新連載! とはいえゲストで既に二回の実績があるので、すんなりと読んでいける形となっております。今回もマリナさんと桜花さんがいちゃこらしようとして挫折と栄光を繰り返す展開でした。←かなり嘘っぽい言説
 さておき。
 しかし連載一回目でお風呂回というのは中々の豪気。ここで切っていい札なんですか!? と慄くばかりです。それって、もっと安定してアンケ欲しい時に使う最後の切り札じゃないんですか!? と偏見。とはいえ、そこは学園の規律をきっちりと使った展開がされており、単に脱がしただけじゃねえんだよ! 脱がしてるけど! という面構えである辺りは、流石に連載取っただけはあるなー。と感じたりも。しかし、あんな断崖絶壁を越えられたら風呂に入れるよ! ってどういう教育なんだ、あの学校……。ポイント制もだけど、流石に無茶だ。無茶過ぎて清清しいけど。

今号の巻末漫画感想

あfろ『月曜日の空飛ぶオレンジ。』

 今回はツカポン回。先生回の趣でありましたが、ツカポン舐められてる!? という雰囲気。まあ、あの姿であの生活態度ではあのヨシノによるいじられでは威厳ないのもしょうがないか……。でも、筆談で皆殺しにするぞ!は地味に怖かったです。ちゃんとコミュニケーション取れない相手が殺すぞ! と意思表示してきたらそれは怖い。単に言葉が極端になっただけだと思いたい。基本ボールにされても怒らないツカポンは心も優しいみたいだけど。
 さておき、今回のヨシノより眼鏡先生がキリッと面倒見もよい感じしていたのに、猫に猫猫可愛いして腑抜けた表情になっていたのに心がビンビンきました。こういうテンプレートはテンプレートであるがゆえに、心に去来した時はかなりのパゥワーがありますな。ああ、ヨシノは今回は先生に問題児扱いされているのと、ツカポンのなけなしを奪った以外で取り立ててあげる部分は無かったですね。それだけでも十分ですが。まあ、次回頑張ってくれれば、って次回最終回ッ!?

一応の総評

 そんなわけで、次号で『月曜日の空飛ぶオレンジ。』が終わったしまいます。そしてこの諦念……。今回は安定感があるというか、適度なゲスト量でこの雑誌のパワーというのが見えただけに、のぶオの終了が心にびんごびんご来てせつなさみだれうちです。こんな事があって、あっていいのか! 打ち切りではなく、退陣だと思っておきたいですよ……。

今回の掲載順変動

 掲載順がどう変動したのかのメモを残しておきたいと思います。作品の並び順は便宜上、第一回を基礎にしています。

作品名 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号 4月号 5月号 今月号 位置±
リリィ 1 - 7 - 7 - 1 - - 7 - 7 ±0
桜Trick 5 5 2 4 6 7 6 8 5 1 3 9 -6
純粋欲求系リビドル 4 2 4 3 1 8 - - - - - - -
夜森の国のソラニ 7 1 3 1 3 4 3 2 1 2 2 1 +1
メラン・コリー 13 - 16 5 - - - - - - - - -
Good night! Angel 2 - 1 2 2 1 2 3 2 4 5 4 +1
月曜日の空飛ぶオレンジ。 19 19 19 13 9 19 19 19 19 19 18 18 ±0
Lisa Step! 15 14 9 - 10 13 15 14 14 13 14 12 +2
きしとおひめさま 8 15 - 16 - - 7 11 - 9 - 16 -7
スイート マジック シンドローム 3 4 - 15 4 5 5 - 10 6 4 3 +1
となりの魔法少女 14 - 12 - 16 - 12 - 15 - 11 - -
くじらジュブナイル 6 6 13 14 14 10 8 4 6 15 12 14 -2
幸腹グラフィティ 10 3 6 9 5 3 4 1 4 5 7 2 +5
TEI OHー! 9 10 10 12 18 12 14 13 7 10 6 8 -2
城下町のダンデライオン - 7 5 6 8 2 9 5 3 3 1 5 -4
寄り道ファミリ - - - 7 11 6 10 - 8 17 8 10 -2
飛ぶことを許された迷路 - - - 11 13 9 13 7 11 16 9 6 +3
ラブリストリズナ - - - - - - - - - 8 16 13 +3

ゲスト枠

作品名 7月号 8月号 9月号 10月号 11月号 12月号 1月号 2月号 3月号 4月号 5月号 今月号 位置±
夢色シンパシー - - - - - - - 10 12 14 - - -
おふとんランデブー - - - - - - - 12 - - 15 11 +4
おゆうぎ小町 - - - - - - - - 13 11 13 - -
暖色タイム - - - - - - - - - 12 17 17 ±0
らくれすがーる。 - - - - - - - - - - 10 15 -5

終了枠

  • vol'5
    • 『前から2両目』『にじげんめのうた』『ルンルルコミュニケーション』『るーてぃんルーティン』『びぎなーず9』(全てvol'1から)
  • 2012年4月号
    • 『虹色教室』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年5月号
    • 『そこにいず』(2012年3月号からのゲスト)
  • 2012年6月号
    • 『アイコト』(2012年4月号からのゲスト)『彼女は彼女だけど彼女じゃない』(2012年3月号からのゲスト)『けーたいろいど☆コミ

ュニケーション』(2012年6月号ゲスト)

  • 2012年7月号
    • 『みかりんバイトデイズ』(2012年7月号ゲスト)
  • 2012年8月号
    • 『なりきりイミテーション』(2012年5月号からのゲスト)『8'sエレジー』(2012年6月号からのゲスト)
  • 2012年9月号
    • 『おきまりラブ』(vol'1から)『プリ魔ドンナ』(2012年7月号からのゲスト)『らくキャス♪』『ナニソレコワイ』(2012年9月号ゲ

スト)

  • 2012年10月号
    • 『もも色honey』(2012年6、8、10月号ゲスト)『エスパー女子高生さえか!』(2012年10月号ゲスト)
  • 2012年11月号
    • 『福33三色バンチ』(vol'1から)『アンノウン×アンティーク』(2012年9月号からのゲスト)『塩味Life!』(2012年11月号ゲスト)
  • 2013年2月号
    • 『Seed』(vol'1から)『青空』(2013年2月号ゲスト)『ゆめおいドミトリー』(2012年9月、2013年1、2月号ゲスト)
  • 2013年3月号
    • 『柳暗花明』(2012年12月号、2013年2、3月号ゲスト)『Eイズム』『メイドなボクとお嬢様的あるじ』(2013年1〜3月ゲスト)
  • 2013年4月号
    • 『わたしと姉は正反対』(2012年7月号から)

不明枠

  • vol'4
    • 『tune!』(vol'3から中断)