感想 蛇足せんたろう 『ジュクボックス』

 大体の内容「塾で×××!?」。×××の内実は、エロい事では全く無いので安心していただきたい。何か、というのは帯裏ヒット確認していただきたい所ですが、まあ、端的に言うとネトゲです。そのネトゲ(モンハンっぽいアトモスフィア?)の4人パーティーが、偶然同じ塾に揃い踏みする、という導入から始まる連想エロ満載漫画。それが『ジュクボックス』なのです!
 とはいえ、その導入からゲーム重視の話になるかというとそういうわけでもなく。では、どうなるかと言うと、わけありJC三人組と、ちょっと変な先生が塾でわちゃわちゃする感じの漫画となります。わちゃわちゃってなんだよ、という向きもございましょうから、イマドキな感じのグダグダした毎日が描かれる。という方がいいでしょうか。
 グダグダと書きましたが、その辺がどうするかが不透明のまま進んだ感があります。どうにも明確な筋、あるいはこう進めたい! という意志が希薄というか、どうしたらいいのかの手探りだった感じが強く、女の子が可愛い&エロいなら問題無いよねッッッッ!! というのを前面に出しているうちに結局定まらずに一巻完結めいた方向になってしまったように見えました。ある意味では蛇足せんたろうせんせのお得意の微エロさ満載であり、そういう意味では満足出来るんですが、もうちょい駆動系として何かあったら、あるいは定まっていれば、まだ色々エロスを見れたのになあ、というMOTTAINAI感が満載だったりします。恋の方向がもうちょい定まればなあ。
 まあ、それはさておき。エロスですよ。
 台詞から勝手に勘違い系の流れが主なエロ展開なんですが、その想像図が大体無駄に滲み出るエロスなのがいいですね。掲載誌の限界点を探る感じが、よりしっかりとエロスをする為に行動している様に見えて好感度が高くなります。というか、エロしてないんだろうけど、でもその絵はエロしている様に見えますよねー! というのがいいですね。その辺、流石の蛇足せんたろう味。その辺が逆に方向性縮めたのかもしらんですが。
 そういう、勘違いエロス以外では、JC三人組が何故か(本当に何故か)塾で水着になるシーンはエロス高止まりでありました。蛇足せんたろうせんせの描くボディラインエロ過ぎぃ! チラ見せ部分もエロ過ぎぃ! というのをまざまざと見せつけてくれるいい回でした。ちゃんとノーマル、競泳、旧スクと取り揃えている分かっている感も、本当にいい回でしたよ……。
 キャラ的な話をすると、日比谷先生がボディラインが一々ぱっつりした服装で無駄にエロスを撒き散らしてるのに貞淑、という二次オタにとっての大好物めいていたのが素晴らしかった。それだけに、あっさり終わったのがね……。月影先生ともっと大人なエロスも見たかったです。掲載誌の問題で削除ォ!になりそうですが。ってもギシアンあったからなあ。オブラートに包めば、やっていいのか、と危うく間違ったエウレカしかけましたよ。布団被っておけば問題無いよねッッッッ!!というのはたまげたなあ……。ある意味、規制線上を渡り歩き過ぎたのが短命の原因だったのかもなあ……。と邪推する漫画。それが『ジュクボックス』なのです。